アルメニアと同じくキリスト教徒の多い国ですが、
教会建築も、内部の飾り方も、聖職者の衣装も、歴史も、
グルジア正教はアルメニアのそれとは少しずつ違いました。
ここは、首都トビリシで泊まったホテルのすぐ近くにあったため、
午前7時過ぎ、朝食前の朝焼けの美しい時間に訪れた
ツミンダ・サメバ大聖堂。
グルジア正教の総本山です。
写真で見るよりも大きくて、
ホテルの部屋からも見えた金色のドームは、
ロープウェーやケーブルカーから街を見渡した際にも、ひときわ目立っていました。
教会に近いホテルなのはいいですが、
深夜0時に鐘が12回鳴って毎度目が覚めるのが難点でした(- -)..
入り口の扉の大きさと、装飾!
アルメニアの教会に比べ、天井が高いのがグルジアの教会の特徴です。
ヨーロッパにあるように椅子が並べられている形ではなく、
イランのモスクのように絨毯が用意されていました。
聞けば、基本は立ってお祈りをするとのこと。
老人や妊婦など、事情があれば絨毯に座ってもいい、ということのようです。
内部には、金属と組み合わせられた絵画が額に入れていくつも飾られており、
美術館のようでした。
この後訪れたグルジアの教会は、程度の差はあれ、どこも似た形式でした。
首都トビリシの川沿い、丘の上にあるメテヒ教会の内部では、
女性は皆スカーフをかぶり、テヘランに住む私にとっては逆に見慣れた光景です。
この辺りのことに関しては、後日また書きます。
グルジアでは、他の場所でも
ミサに訪れる人で教会に人が溢れかえっているのを目の当たりにしました。
人が多すぎて、中には入れませんでした。
イースター前だったということもありますが、
アルメニアよりもグルジアの人たちのほうが、より熱心な信徒であるように見えました。
首都トビリシから車で30分ほどの場所にある、ジュヴァリ聖堂。
これも小高い山の上にあり、教会の名前の意味も、上から見た建物の形も、十字架です。
そこから、街並みが世界遺産であるという
ムツヘタという街(↓川の右)を望めます。
今は雪解け水で川が濁っていますが、それが落ち着いたら川の色も大層美しいんだとか。
わかりづらいですが、
赤い屋根の建物に囲まれた場所(↑中央やや右寄り)にある三角屋根、
スヴェティ・ツボヴェリ大聖堂も訪れました。
敷地内にあったこの壺、ワインを貯蔵していたカメなんだとか。
これはミドルサイズ、大きなものは人が中に入って掃除をしていたそうです。
内部に入るには、イランでモスクへ入るのにチャドルをかぶるのと同様、
スカーフに、腰巻きも必要でした。(これも後日書きます)
アルメニアの教会にも破片がありましtが、
キリストがはりつけられた木の一部(↓下部から見えてます)とされるものが
展示されていました。
中に聖職者の足が入っている、という置物もありましたが…
写真を撮るのさえ、ちょっと恐れをなしてしまいました。
これは、ソ連が統治していた時代の名残のある部屋。
グルジア正教とロシア正教では、宗教画の特徴も違うし、
ミサの際の言語ももちろん違います。
さまざまな歴史を経て、それも遺しつつ、
自分たちのやり方、信じるものを大切に守っていた印象です。
アルメニア、グルジアでさまざまな教会を訪れたことで、
正教系は聖者の頭の後ろに光がある、だとか、
ロシア正教系の画はリアルだ、とか、
普通に生活していたらアンテナを絶対に張ることのなかったことを知れて、興味深かったです。
熱の冷めないうちにせっかくなので
キリスト教についてもっと学んでおかないといけないな、と思いつつ、思いつつ。。
トビリシ最古の教会(5、6世紀頃)、アンティスハティ教会も訪れました。
どの教会でも、必ずロウソクが明明と燃えていて、
次々やってくる人がその数を増やしていました。
近くにあった塔は、古い雰囲気ですが、新しいものだそうです。
からくり時計だとのこと^^
イランのことではないから簡単にご紹介、と言いつつ、
くだくだしかったらすみません(^^;
次は、グルメの話題にもお付き合いくださいm(__)m
★告知★
先々週、朝日新聞朝刊の中の、
子育てページ「MOM`S STAND(エムスタ)」にある
「世界の子育て」で、イランのことを紹介させていただきました。
先週にはデジタル版の連載で
イランの女性のオシャレについて書いたのに続き、
きょう、「幼稚園で朝食も」と題し、
幼稚園での食事や英語教育についての連載が掲載されました!!
ぜひぜひご覧ください!!