イラン人の友人女性から、大麦のトマトスープ(スーペ・ジョウ)のおすそ分け。
粒粒の大麦がたっぷり!
イランに来るまでは、大麦を食べる機会ってそんなに無かったですが、
プチプチ美味しいです^^
さて。
先月24日は、
イスラム教シーア派最大の行事、アーシュラーでした。
その際、行事が盛大だというイラン中央部のヤズドを訪れた話を、続けます。
アーシュラー当日、
昼前に市街地を出て、
クルアーン門(↓)を過ぎ、
車で30分ほどのところにある、アシュケザールという町を目指しました。
アシュケザールは、金の涙を意味します。
アーシュラーの際は本来、ヤズド周辺ではタフトという町が、
大きなナフル(神輿のようなもの)が出て、多くの人が集まることで有名です。
たまたま行きの飛行機で一緒だった知人(と後で知った)のイラン人に
タフト行きを誘われたのですが、
午前中から場所取りが必要で、人混みにひどい渋滞に…と、
様子を聞けば聞くほど、子連れで行くのはしんどそう、、、
というわけで、ホテルで紹介してもらった、これまた儀式が盛大だという
アシュケザールへ行ってみることにしたんです。
地球儀のオブジェ(反対側、イランの場所には国旗が描いてあった)の近くで横道に入り、
天にそびえる紅白の旗が目立つ、建物へ…
すでに車がたくさん停まっています。
女性の入り口はこっち(↓右)だと言われ、
中へ入ると、
チャドル姿の人がひしめいていて、前進困難!
私の入った場所は2階で、下を覗くと、
これまたチャドル姿の人がぎーーっしり!
ナフル(↑左)が置いてあったり、
アラムという、アーシュラーの儀式でおなじみのものが飾ってあったり(↓)。
ここで儀式があるのかな?
男女別ってこと??
この時女性らは何をしていたかというと、
皆座って、給仕の男性から配られる炊き出し(ナーズリー)を食べているところでした。
中身は、昨日もご紹介した、ゲイメです。
儀式の概要も、いつどこで何が起きるかも、なにもわからないまま、
周りの女性たちに次々私の素性なんかを質問され、
私たちの近くにおいで、といくつかのグループに言われ、
そっちはもういいでしょ、こっちにいらっしゃい、と私の取り合いが始まり(^^;
彼女たちの携帯では私と一緒に写真を撮るのに、
私のカメラで撮っていいか尋ねると、「いいわいいわ」と遠慮され、
唯一、日本人の親族がいるというこちらの女性だけは、写ってくれました。
それにしても、儀式はどうなっているの?と、
よくよく聞くと、
この2階にいる人たちは、お昼ごはんが配られるのをここで待っているだけのようで、
ここにあるナフルが儀式に使われるというわけではない様子。
会場は一旦外に出たこっち(↓正面)の囲いの中で、
(↓右手が、上述した女性が食事をしていた建物)
女性も次々入っていくので、私も広場に移動しました。
入り口で、緑のふわふわの棒を振る、おじさん(↓右)。
振る度にゴラーブ(バラ水)の香りが辺りに広がりました。
会場となる広場では、男性たちがご飯を食べ終えたところ。
一部の女性も、ここで食べていました。
おお、大きなナフルがある!!
これを儀式に使うに違いないです。
広場の囲いの部分は、
2階、さらに3階にも、女性のチャドルの黒い姿があります。
3階に上ってみました。
柵などはなく、子どもは特に、落下要注意!!
3階からの見晴らしです。
振り返ると、土色のアシュケザールの街並みが広がっていました。
3階は見下ろす感じになるので、
2階のほうが迫力がありそう、とやってきた、2階の通路。
それぞれの小スペースには絨毯がひいてあって、
女性と子どもが靴を脱いで座って場所取りをしつつ、
チャイを飲んだり、お昼ごはんを食べたりしていました。
私は、こちらの(ほぼ)一家のスペースに、ちんまりお邪魔しました。
手前(↑)の子は、アリレザくん、4歳です。
1歳の女の子と、お母さん。
子どもは大抵こういった、
第3代イマーム・ホセインの息子、アリー・アスガルを悼んだ格好をしています。
ほかにも、子どもの姿。
午後1時半が近くなり、
門の外で入場を待つ、太鼓隊の男性たち。
「J」型のステッキで太鼓を打ち鳴らし、
いざ、儀式の始まりです!!
次回から、その詳しい様子をご紹介します^^