こんにちわ。
北鎌倉の浄智寺にてポーセラーツのお教室（鎌倉・湘南・逗子・葉山・藤沢・横浜方面）
をしておりますバトーマドモアゼルです。
只今、ガラス作品２種の１ＤＡＹ単発レッスン
をしております。
どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
さて、今回のパリ滞在の一番の目的は
何はなくとも国立セーブル陶磁器美術館に行くことでした。
それができたらあとは実はどーうでもよかったのです。
メトロ９番終点のセーブル駅をおりるとセーヌ河の向こう岸に立派な建物の博物館が
すぐに見えてきました。
博物館の隣には国立学校と工房があります。
入り口を入ると
向かって右側に世界の陶磁器が展示されています。
古代ギリシア、中世、ルネッサンス期のヨーロッパの陶器が並んでおり
中国、日本、韓国、そしてトルコや中近東のものもありました。
日本の有田ももちろんあり、とても嬉しかったです。
入口の横にある階段を上ると、栄光の間に通じます。
真ん中に鎮座しているのは、1867年万博出品用にセーヴルで作られた全長3m
ネプチューンの壷。
クリーム色の肌の美しさにうっとり。陶器のような肌とはこのことですね。
シンプルな白磁本来の美しさを表しています。
この他にも金彩や絵付けを施した巨大な壺など、ここにはモニュメント的な作品が並べられていて
「壺の間」という感じでした。
大壺に向かって左に進むとファイアンスと呼ばれる18、19世紀のヨーロッパ陶器のコーナー。
そして一番のお目当てのセーブル焼きは向かって右に進むとありました。
セーヴル焼きはこの博物館に2,000点ほど収蔵されています。
ヴァンセーヌにあった軟磁器製造所をルイ15世の妾だったポンパドール夫人が
ヴェルサイユに近いセーヴルに移しました。
この製造所で当時作られていたのは、磁器を模して作った軟磁器と呼ばれるものでした。
中国や日本で作られていた薄くて固い磁器にはカオリンという土が必要でしたが
ヨーロッパではこの土を見つけることができなかった為、磁器が製造できなかったのです。
１８世紀初頭に、ヨーロッパで初めてカオリンを発掘し磁器を製作したのはドイツのマイセンです。
フランスも負けていられないと国を揚げてカオリンを探し1768年にリモージュの近くで発見します。
そしてカオリンはセーヴルに運ばれ、王立製造所として磁器を作り始めるのです。
このフロアには軟磁器、硬磁器の歴史が紹介されています。
軟磁器は硬磁器より鮮やかな色が出るのが特徴で、花を模して作ったブーケなどが飾られています。
ポンパドール夫人が好んだというセレストという青緑の色は軟磁器でしか表すことができないそうです。
ナポレオンボナパルトが島流しにあった時も手離さなかった緑と金彩の食器
マリーアントワネットの乳房をかたどったミルクボールもありました。
私は端くれでありますが絵付けを勉強している身としては襟を正すような気持ちで拝見した
大変興味深い美術館でした。
日本から12時間かけて行ったかいがあり(スマホも盗まれましたが。。しつこく根に持つ私）
やっぱり私は陶磁器がすき。時間をかけて本物を深くもっと勉強したい。
そんな気持ちになりました。
次回はリモージュかマイセン村に行きたいですね。
所在地
place de la manufacture,92310 sevres
メトロ９番
|
tel
+３３（０）１ ４１ １４ ０４ ２０
開館時間
１０：００～１７：００
休館日
火曜日、祭日
（２０１４年９月現在はですのでご確認くださいね）
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