猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ハイネケン誘拐の代償

2018-02-21 19:43:40 | 日記
2015年のベルギー・イギリス・オランダ合作映画「ハイネケン誘拐の代償」。

1983年、オランダの首都アムステルダム。事業に行き詰まっていた会社経営者の
コル(ジム・スタージェス)は、妻の兄であるヴィレム(サム・ワーシントン)を始
めとする仲間と結託し、世界的ビール会社「ハイネケン」の経営者で大富豪フレ
ディ・ハイネケン(アンソニー・ホプキンス)の誘拐を企てる。ハイネケンと運転
手の誘拐に成功するが、その後の身代金交渉が進まず、人質でありながら傲慢な
ハイネケンにコルたちは翻弄され、強い絆で結ばれていたはずの仲間たちの間に
溝が生じ始める。

実際に起きた事件を基にした映画である。ハイネケン氏の誘拐事件なんて知らな
かった。大富豪だし、狙われてもおかしくはない人だけど。
会社経営者のコルたち5人の男はハイネケンの誘拐を計画する。誘拐は成功し、ハ
イネケンと運転手を別室に監禁する。しかしさすが世界のハイネケン、誘拐され
ても態度が大きい。好みの食事や本や音楽など色々と要求をする。元々ハイネケ
ンを殺害するつもりはないコルたちは、ついハイネケンに従ってしまう。更に身
代金を要求したものの一向に動きがなく、5人は焦り始める。
単純に「悪いことはするもんじゃないね~」と思った。それも複数だと必ず仲間
割れが起こるものだ。進まない身代金交渉に、諦めて「ハイネケン氏を解放しよ
う」と言い出す者も出てくる。そしてハイネケンはとても頭のいい人なのだろう。
彼らがいずれどうなるかを見抜いているのだ。普通なら誘拐されたら命の危険を
感じて恐ろしいはずだが、冷静だし、世界的な有名会社の経営者は違う、と感心
した。
身代金は当時史上最高額だったという。そしてその一部は今も見つかっていない。
アンソニー・ホプキンスはハイネケン氏に顔は似ていないが、雰囲気はよく出て
いた。アンソニー・ホプキンスはレクター博士もいいが、社会的地位の高い人が
よく似合うなあ、と思った。ハイネケン氏が犯人たちに言った「裕福には2種類あ
る。大金を持っているか、いい友人を持っているか。両方は手に入れられない」
という言葉がとても印象的だった。




映画レビューランキング

人気ブログランキング

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 羽生選手2連覇おめでとう! | トップ | ヴィクター・フランケンシュ... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (いごっそう612)
2018-02-21 20:52:42
アンソニー・ホプキンスは良かったですね~。
実話ベースだったのでラストがわりかしあっさりでしたが、アンソニー・ホプキンス観えたので良しとします!
Unknown (杏子)
2018-02-21 23:54:41
コメントありがとうございます。かなり事実に忠実に作られているらしいですね。確かにあっさりでした。
アンソニー・ホプキンスはほんとに素晴らしい俳優ですね!
Unknown (Kamoko)
2018-02-21 23:57:46
この映画、バンコクで見ました。
盛り上がりに欠けて、イマイチでしたが、アンソニー・ホプキンスがいいですね。
富豪や有名人で、事件に巻き込まれたり、事件を起こす人、けっこういますよね。。
リンドバーグとマカフィーの事件が衝撃的です。
今なら、やっぱり、ナタリー・ウッド事件ですよ。。
Unknown (杏子)
2018-02-22 00:24:11
>Kamokoさん
コメントありがとうございます。すごくおもしろい、という映画ではありませんでしたが、実話ということで興味深かったです。
リンドバーグ事件は一応解決してるものの今でも謎が多いんですよね。こちらも興味深いです。
ナタリー・ウッドはどうして30年以上も経った今頃、また騒がれ出したのでしょう。
あのハンサムなロバート・ワグナーが事件に関わってるとは思いたくないです…(>_<)

コメントを投稿