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今回は、歯茎に埋もれるような深い虫歯の治し方について書きます。
虫歯が大きくなって歯冠(歯の頭)が崩壊し、歯茎の中まで虫歯なってしまうと、歯根の上に歯茎が覆いかぶさってしまうことがよくあります。
この歯根の上にの被さった歯茎を「歯肉息肉:しにくそくにく」と呼びます。
歯根の上に歯茎が被さってしまうと、歯がきちんと見えず、虫歯を完全に取り除くことが出来ません。
また、当然ながら根管治療を行うことも出来ません。
このような時、歯根に覆いかぶさった歯肉息肉を電気メスやレーザーで除去する必要があり、これを歯肉息肉除去と呼んでいます。
重度の虫歯により歯冠が崩壊し、歯根が歯茎の中に埋もれている(歯肉息肉)
電気メスによる歯肉息肉除去を行い、虫歯を完全に取り除いたところ。歯の外形が露わとなったところで、完全な根管治療を行った。
虫歯が深い場合には、盛り上がった歯茎が邪魔になるので、歯肉息肉除去を行います。
これをすることによって、深い虫歯の歯を助け、虫歯の取り残しを無くし、フィットの良いクラウン(被せ物)を作ることが出来るようになるのです。
術後は多少歯茎の痛みを生じることもありますが、症状は2~3日で治まるので心配いりません。
治療を完全に行おうとすれば、一手間も二手間も余計にかかりますが、この手間暇が治療した歯を長持ちさせるためには必要なのです。
ご理解いただけると幸いです。