現在の日本の高齢化率(総人口に占める65歳以上の人口比率)はおおよそ26%程度であり、4人に1人が高齢者となっています。

今後はますます高齢化に拍車がかかり、2060年の高齢化率は39.9%にまで上昇、つまり2.5人に1人が高齢者になると推測されています。

若い世代は、少ない人手で多くの高齢者を支えていかなければならないのが明白です。

現在でも、我が国の国民負担率(租税負担率と社会保障負担率の合計)は、欧米諸国と比べてもそれほど低いとは言えません。

これに加え、健康保険料を支払っているとはいえ、いざ医療機関にかかれば、窓口負担分の支払いも生じます。

消費税のさらなる増税も避けられません。

現在の我が国も人口構成や財政状況からして、今後、日本は低福祉高負担へと向かわざるを得ません。



さまざまな歯科疾患と全身疾患の関連を示すデータからも、歯の病気を予防することで多くの全身疾患を予防あるいは改善できることが分かってきています。

たとえば、痴呆、動脈硬化、糖尿病、高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、低体重児出産、アレルギー性皮膚炎、慢性関節リウマチ、IgA腎症、心内膜炎・・・など



自分や家族の健康を守ることはもちろん、将来世代につけを回さないためにも、一人一人が予防をしっかりと実践していくことが大切です。

行政には、医療として疾病予防の有用性の理解を深め、社会保障そのものの在り方やその財源、支出についてよく検討していただきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。



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