舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

フラ・ダンサーonステージ!<その2>

2014-09-20 05:50:07 | ダンス話&スタジオM
先程までワタクシ、音作りに励んでおりました。
それもいつものイベント用音源ではなく、結婚式で使うBGM用の音です。
なんと再来月に結婚式があるんですね~

つっても私のじゃございませんよ(爆)。
自分の結婚式だったら「」なんて書きませんて。


実はウチの生徒さんが11月に結婚式を挙げるにあたり、光栄な事に私が披露宴で使う曲を選ばせて頂いているのです
数千曲に及ぶであろう所蔵曲(今見たらiPodに入ってるのだけで800曲超えてるので、下手すると万単位かも)の中から、曲調はもちろん歌詞の意味も考えつつ様々なシチュエーションを想定して曲を選りすぐるのは本当に楽しかったです
何しろ自分の結婚式とは一生縁が無い(断言)ので、このように貴重な機会を与えて頂けて有難かったわ~
この楽しみを花嫁さんではなく私が味わってしまって申し訳ないくらいです。とはいえ、結婚式を挙げるご本人達はやるべき事が無数にありますから、私のようにノンキに楽しんではいられないと思いますが…。


で、その編曲作業に没頭しているうちに、昨日のテーマ「ステージで踊る際に気をつけるべき事」についてもう一つひらめきましたのでご紹介します。


それが見出し画像のイラスト。
家に帰るまでが遠足です!
…あっ間違えた、音を作るまでがステージです!


ステージで踊るにあたり、流す曲の音質をまったく気にしないフラ・ダンサー、いやフラダンス愛好家の方がしばしば見受けられます。
フラって歌があってこその踊りなのに、どうしてその大切な「音」に対してそんなにも無関心で居られるのか、私にはどうしても理解出来ません。


一番多いのが21世紀の、というより平成の現在になっても未だにカセットテープな人

もちろんカセットテープはウチでも現役です。需要の多い分数のカセットテープは常に新品在庫を切らさないようにしてあります。
レッスン会場によってはカセットテープが必要な場合もまだまだありますし、カセットテープにはカセットテープなりの良さもある。
だが本番の大きなステージでまでカセットを使うのはどうなのよ。

そう、ステージの音響にCDやMDが使える設備があるにも関わらず、わざわざ音源をカセットテープで持ってくる人が存在するのです。


残念ながらカセットテープはアナログですから、音質の点でどうしてもCDやMDには劣ります。
レッスン場の小さいプレーヤーでかける分には問題なくても、ステージの大きなスピーカーで流そうとすると、バックにサーーーーーーーというノイズが入ってしまうのを避ける事は出来ません。

それでも時折カセットテープでなければかけられないステージというのも存在します(地元今市の文化会館でさえ数年前からCDデッキが入ったので、そういう会場はかなり少ないとは思いますが…)。
その場合、例えばウチでは必ず新品のテープを使い、プロ仕様のデッキで注意深く音を録って、一度試聴する以外は本番まで決して使わないようにします。
それでもやっぱり大きなスピーカーで聞くと音質が悲しくてテンション下がるんだぜ…


しかしながら、別にカセットテープじゃなくてもいいステージにわざわざカセットテープを提出するような人達に限って、出来るだけ音質を良くしようという努力がまるで無い

出だしからいって、曲が始まる前にバスッみたいな音が入っちゃったりしてます(笑)。
あれ、多分スタート(REC?)スイッチを押した時の音じゃないですかね。家庭用のプレーヤーに多いしっかり押し込むタイプのスイッチだったりすると、そういう音が入っちゃう事がままあります。
家庭用プレーヤーでも、その音をきょくりょく入れないようにする方法が無いわけじゃないんですが、音質に頓着しない人だと、ハナからそういう工夫をしない事が多いようです。


さらに、バスッの後で始まった音楽もなんだかレロレロしている
どうにも不安定な音量や音程が、精神を蝕まれそうなレベルだったりする事もあります。

これについて考えられる原因は大きく分けて二つあります。
まず一つは録音に使ったプレーヤー自体が良くない場合。
あまり小さなデッキだとそもそも不安定な音でしか録れない事もありますし、クリーニングが十分になされていなかったり、経年劣化が起きている事もあります。

もう一つは、そのテープを何度も繰り返し使ったせいでダメになってしまった場合。
テープは何度も使うと伸びてきます。特に練習などで同じ箇所での停止・再生のループを繰り返していると、その部分がダメになってきます。
あとテープはCD-Rと違って繰り返し録り直せるけれど、やっぱり普通のテープを複数回上書きするとそれも劣化の原因になりますね。


もひとつトドメに曲が終わるところでまたバスッが入ることも少なくありません。
酷いのだと曲がまだ完全に終わってないのに途切れちゃっていたり、さらに酷いケースになりますと、拍手音が入っている事さえあります。
拍手が入っちゃってるようなのは…まあライブ音源でもない限り、どこかの映像からパクった法的に怪しい音である可能性が高いですね。


違法行為はそもそもそれ自体が問題なので論外として、どうしてもカセットテープを使わなければならない場合、出来るだけ音質を良くする努力をした方がよろしいでしょう。

まず練習用と本番用は必ず分けること。
練習でさんざん使ったカセットテープだと音質が本当に悲惨です。本番用は本番でしか使わないようにしましょう。

次に本番用の音は注意深く録ること。
本番用には必ず新品のテープを使い、最初と最後のバスッが入らないようにするだけでもかなり違います。

そして最後の音は余韻まで含めて全部入れましょう(笑)。


以上、力説して参りましたが、やっぱりCDやMDが使えるステージであればそれらを使うに越した事は無いというのも申し添えておきます。



あ、音についてもう一つ。
フラを踊る際、音楽には必ず歌詞がなければいけません。
コレってものすごく当り前の事なのに、たまにオカリナとかギターなんかのインストに合わせてフラを踊っちゃう人がいてひっくり返りそうになります。

フラと詞は一心同体です。ボールが無かったら野球が出来ないのと同じくらい、詞が無かったらフラは踊れないのです。
たとえ元々歌詞のある曲のメロディーでも、ヴォーカルの無い演奏では踊れないものです。


微妙なのは曲中にある間奏の部分ですかね~。
ハワイアンソングでもときどきメロディだけになるところがあります。例えば故チノ・モンテロさんの遺作となったCD収録曲はどれも必ず間奏&ギターソロが入ってます。チノさんの専門分野を思えば当然ですが。
そこで前後の歌詞を想定した振りを踊るか、それともフォーメーションなどしてやり過ごすかは、それぞれの先生の考え方次第でしょうね。

そういえば2月のレイナホクでロパカお姉様に歌って頂いた際、我々がCDではヴォーカルの無かった部分も踊ったところ、彼女はちゃんと「我々が踊っている振りの箇所」を歌ってくださいました。
もし我々が歌詞と関係のない動作でやり過ごしていたら、それに合わせて歌わないようになさったでしょうし、別の箇所の歌詞の動きをしていたら、彼女もその箇所を歌っていたかもしれません。
フラと歌詞の関係ってそういうものです、そうであるべきです。


あるミュージシャンの方から、間奏でヴォーカルが無くなった途端にピタッと気をつけの姿勢を取った日本人ダンサー達がいたと伺った事があり、それはそれで想像すると結構ギャグですが(笑)、それでも全編通じて無ヴォーカルの曲で踊り通す事の気味の悪さに比べたら、気をつけダンサーズの方がまだ理解出来ます。


色々なスタイルの音楽に合わせて踊る事自体は良いけれど、フラと歌詞との決して切り離せない関係はフラの根幹であり、これを失うと最早フラではなくなってしまいます。
どれほど独創性やチャレンジ精神を発揮しようとも、フラの本質を見失わないようにだけはしたいものですね。







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