2016年5月22日日曜日

案外怖い「紫外線アレルギー」

ずいぶん暑くなってきましたね。この時期の太陽から来る紫外線の量は、暑い8月の紫外線とほぼ同じ。紫外線はお肌の敵ですので、紫外線対策しましょう。

最近、「紫外線アレルギー」というのが注目されて問題になっています。口から入る食物アレルギー、呼気で吸い込む花粉などのアレルギー、皮膚に触ることで生じる金属アレルギーなどはよく知られているが、紫外線のような光もアレルギーの原因になる。

「紫外線アレルギー」は「光線過敏症」が正確な病名で、主に紫外線に当たることで、肌に湿疹が起こり、肌が真っ赤に腫れたり、かゆみを感じるようになる病気のこと。普通の日焼けと違って、少しの光に当たるだけで症状がでる。

光に当たることで、体内にアレルギー反応を引き起こす物質が発生する。紫外線に当たるのを繰り返しているうちに、ちょうど花粉症になるのと同じで、「紫外線アレルギー」を発症する。花粉症と同じで、治すことはできない。

「紫外線アレルギー」には、「多形日光疹」と「日光蕁麻疹」の2種類がある。

「多形日光疹」は、紫外線に当たって半日ほどしてから、赤い発疹や丘疹が皮膚に現れる。かゆみが止まるのに2週間以上かかる場合もある。10-30歳代で女性に多い傾向がある。

「日光蕁麻疹」は、日光に当たると短時間で赤くなり、ひどい場合はみみずばれになる。日陰や屋内に入れば30分くらいで自然に消えていく。

実は、これら以外にも、中高年の人で多く発症する「紫外線アレルギー」がある。「薬剤性光線過敏症」だ。内服薬を飲んだり、外用薬を使っている人で、それらの薬が光を吸収して、発疹やかゆみが発生する。内服薬のように体内に入っていても光を吸収してアレルギー反応を引き起こす。

外用薬で湿布として使うケトプロフェンの入った貼り薬は、貼って日に当たると、肌がやけどのように赤くはれる。また、高血圧の治療に使うチアジド系の降圧利尿薬を飲んでいる場合、日焼けしやすくなる。

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