2016年6月25日土曜日

英国の国民投票:EU離脱決定 これからどうなる?

米国のトランプ氏が大統領になるのと同じくらい、世界中でそれはないだろう、なるわけない、と思っていたことが本当になってしまった。

これから世界経済はかなり混乱を余儀なくされる。たぶんリーマンショックレベルかそれよりも大きいかもしれない。それが分かっていながら、英国の国民はEU離脱を決めてしまった。

英国では、エリート社会と低所得者社会がもともと分断している。低所得者社会にとっては、EUにいることでより格差が生み出されている。EUからのたくさんの移民が彼らの生活を圧迫したからだ。

タックスヘイブンでキャメロン首相の名が出て、彼らにはガマンの限界がきていた。EU内ではギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリアなどの経済危機に加え、シリア難民が押し寄せてきている問題もある。EUを離脱したくなる理由はいくらもあった。

昨日、円も一時100円割れと大幅な円高となり、日経平均株価も1万4952円と大急落している。今日は、ニューヨークダウも急落した。しばらく不安定な情勢が続くだろう。今後、英国のEU離脱に続く国が出てくることは十分考えられる。EUがその結果空中分解するという最悪のシナリオが起こるかもしれない。

アベノミクスの第1の矢「大胆な金融政策」は円相場を円安に振れさせ、株価を上昇させることだったが、今回のことで元も子もないことになってきた。小手先でない、真の改革が今こそ日本政府に求められている。

アベノミクス

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