福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

大リーガーのプサン方言

2018年05月25日 |  〇映画・映画音楽

미스터 고  「ミスターGO!」 2013年 〇〇〇--
(273)




2013年、130万を超える観客を動員した映画(年間26位)。

中国延辺朝鮮族自治州のサーカス団からスカウトされてきたゴリラが、
韓国のプロ野球で大活躍するスポーツ・ファンタジー映画だ。

最先端のCG(コンピューター・グラフィックス)技術を駆使した映画、
という宣伝文句に引かれ見ることにした。

実際、画面の背景に溶け込んだゴリラの動きや表情が実に自然で、
驚かされた。

ゴリラの調教師が延辺で韓国(朝鮮)語を覚えた中国人少女という
設定もあり、中国語はもちろん日本語まで飛び交う(ハングル字幕
付き)、国際色豊かな楽しい映画だった。



ただ、この映画で最も強く「ヲタク」の印象に残ったのは、大リーガーの
秋信守がゲスト出演した場面だった。



彼の韓国語は、プサン方言好きの「ヲタク」が、ゾクッとするほど
丸出しの、本物のプサン方言だった。

「ヲタク」の妻(プサン草梁洞出身)方の親戚の男たちの言葉が、
いきなり映画に出てきたのだから、「ヲタク」が皮膚感覚のレベルで
反応したのも無理はない。

秋信守が釜山高校(草梁洞)の出身であることは知っていたが、彼の
言葉をきちっと聞いたのは、この映画が初めてだった。

考えてみれば、いくら20億円を超える年俸をもらっている大リーガーで
あっても、彼はプサン生まれのプサン育ちだ。

その彼が、プサン庶民の話す言葉を話していたって、全く不思議な
話ではないし、むしろ、ごくごく自然なことなのだ。

あらためて、そんな当たり前のことを納得させられた映画であった。




△「オレの方がもっと丸出しの慶尚道方言を
使ってるんだよ!」



(終わり)




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