日本人だけの挑戦... | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。




「日本人だけの挑戦」


それが容易でないことは、

イタリアに住んだことのある人なら、

きっと誰もが知っている。


個人の能力が長けていて、

イタリア人にも重宝される、

私たち日本人が、

どうしても、越えられない一線というのが、

イタリアで起業する...ということだ。


それでも今は、

個人で工房を持っていたり、

芸術家として生きていたり、

ガイドさんやっていたり、

目に見えて活躍するようになってきたけれど、

「真面目な者が馬鹿を見る」的に

ガッツリと税金を持っていかれるのに

耐えうる企業は、

案外多くない。


イタリアで、独立する...というのは、

簡単ではないのだ。


ミラノでお惣菜屋さんを立ち上げた人すら、

一番最初にしたことは、

有能な会計士と弁護士を持つことであった...

と聞いたことがある。


フィレンツェで、

日本人だけによる、

日本食レストランを開ける...

には、

それ相応の壁というものが出てくるわけである。


私くらいの歳になると、

いや、

イタリアに長くなると、

そこをあえて挑戦していくことすら

躊躇してしまう。


メルカートにいた頃、

「誰か働いてくれる日本人、いないかしら...」

そういう問い合わせがよくあったが、

「日本人を採用する」

イコール、

「日本人を尊重する」

にならないところが、

私のジレンマだった。


こんなに優秀なのに、

どうしたもんか、

安月給だったり、

馬車馬のように扱われたり。


マフィアが裏にいるとはいえ、

中国人が、

今の日本食ブームに乗って、

あちこち開店している中で、


日本人は一味違う!

って思ってもらいたいよなぁ...


と個人的に思っていた私である。


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そんな理由で、

この仕事を引き受けたのだった。



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最後までお付き合い、どうもありがとうございます。