プルルルルルル...
普段、鳴らない
インターホンが鳴った。
「誰ですか?」
と聞くと、
それはそれは流暢な日本語で、
「YUKIさんですか?」
と聞く。
いや、だから、
こっちが、
「誰か?」
と聞いている。
モニター越しの
イタリアの女は、
「ワタシ ハ〜 エホバノ〜ショウニン デス!」
と言った。
イタリアには、
割といるらしい、
この手の方。
私は、
全く興味がないけれど、
よくもまあ、
日本語を上手に
喋ること。
感心するのは、
そちらの方で、
信じる力の原動力は、
すごいもんだ...
と感心しつつ、
「私は、仏教徒です。」
と答えた。
「あのぉ、今日は、本を一冊お持ちしましたぁ。」
と言われても、
興味のないものは
興味がない。
こんな時、
なぜか、
イタリア語で
断りを入れる私。
日本語の
直接的表現は、
なんだか言いにくい...
そんな時、
イタリア語だったら
言えてしまう、
不思議な現象を
体験した私である。
本文とは、全く関係ありません。