頂き物の本❤️ | フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

パリ在住19年のTomomiが、フランス本場アロマテラピーや自然療法のお話、日常生活をお届けします

こんにちは。アロマトローグのTomomiです。

 

先日ご案内しましたが、4月の日本セミナーの一般予約受付中!

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今回の日程は、4/21が大阪・上本町駅近く、4/28が東京・神楽坂。

東京は満席となりました!ありがとうございます!

東京は増席する予定ですのでキャンセル待ちという形ですが、ご興味のある方、お申し込みください。

大阪はまだお席あります!

 

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先月、研究のためにパリに来ていた美大時代の同級生から

素敵なプレゼントをいただきました。

 

「ドイツから郵便が届くからね」とメッセージが来て数日。

小さな郵便が届きました!

中身は。。。。。!!!

しかも、そんじょそこらの本ではありません❤️

 

ドイツ語とラテン語なのでさ====っぱりわかりませんが(笑)

『タクイヌム・サニターティス』という中世の写本の本です。

東方系キリスト教徒の医師が11世紀にアラビア語で書いた208項からなる健康の手引書。

 

同級生の友人は、私が行っていた大学の博士課程を修了した後

研究者として17世紀、18世紀フランス美術を研究しながら

私立の大学で美術史を教えています。

私もこういう道を目指したこともあったんですけれどもね。

才能と根気が足りなかったかな。。。

フランス美術が専門なので、ちょこちょこパリに来てくれるのです❤️

 

で、彼女が美大時代に所属していたのは西洋美術研究室。

そこに、中世写本研究の第一人者の教官がいらっしゃって

細かく綿密な写本芸術の研究をされていたのです。

(私は西洋美術じゃなくて美学研究室でした)

この研究室が中心になって出している紀要で

彼女の後輩がかの教官の指導のもと『タクイヌム・サニターティス』の研究発表をしているというわけです。

 

なので、『タクイヌム・サニターティス』という写本が

世界的にどれくらい有名なのかはわかりませんが

日本ではかなりマニアックな研究だと思います。

研究者も1人とか2人とかのレベルなのでは?

 

自然療法、フィトテラピー、アロマテラピーに方向転換している今も

やっぱり美術とか歴史とかが好きで、そちらの視点から考えるのが得意です。

彼女とは濃密な4年間を過ごしたので

私が何が好きか、ちゃんとわかっていて、こういうすごいプレゼントをしてくれたのです!!!感激!

 

古書のようですが、この本は全てのページが写本挿絵で、植物や健康法などが描かれています。

植物、食べ物、季節、狩猟、漁労が人々に及ぼす影響が、古代ギリシャ・ローマを経て

アラビア医学の知識の元、書かれているとのことです。

下にドイツ語で翻訳された解説があるのですが、これはちょっと読めない。。。

でも、挿絵自体は、中世でありながらも、植物の表現は当時の最大限のリアルを追求していますし

精油となっている植物や、フィトテラピーで扱う植物、自然療法で言われている生活なんかの

中世写本の挿絵が描かれていて、見ているだけで楽しい!

 

私は現代美術が専攻(?)だったので、中世美術はあんまり詳しくありません。

でも、中世の本草書の写本もたくさんあるので(多分パリの図書館にも蔵書があるのでは?)

今頃になって、すっごく気になっています。

よくフィトやアロマの歴史でも、本草書の名前出てきますものね。

実際に、200ページくらいの挿絵の本が、私の手元にあるなんて、興奮してしまいます!!

 

解説自体は長くないので、時間があったらgoogle翻訳にでもかけて読んでみようかなあ。

本が大好きで買いまくっていますが、これは近年稀に見る、最も嬉しい本の一つかな。

宝の持ち腐れにならないように、カビが生えないように

ちょこちょこ眺めて、考察してみたいと思います。

 

 

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美術史的には、風景画の黎明期の位置付けだそうです!