福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

シュテファン大聖堂モツレクの豪華ソリスト陣 ~ フライヤー完成

2017-10-11 22:00:24 | コーラス、オーケストラ



いよいよ、モーツァルトの命日に捧げるモツレク公演のフライヤーが解禁となりました。ようやく、素晴らしきソリスト4人のお名前も公表できます。

中でも、9年前のグランドコンサートでの共演で、圧倒的な感動を頂いたソプラノのサンドラ・トラトニックさんと同じ場所で再会できることは大きな歓びです。

以下、シュテファン大聖堂音楽事務所の清水一弘氏による解説を転載致します。なお、文中のリンクは後日、設定します。



福島 章恭先生が8年11か月の時を経て、2017年12月5日零時よりシュテファン大聖堂にてモーツァルト「レクイエム」を再演されます。 
  
日本からモーツァルティアーナ・コールス・ジャパンにお越し頂き、ウィーン少年合唱団OBコールスヴィエネンシス、シュテファン大聖堂管弦楽団との共演となります。
  
  
豪華スターソリスト陣です。      
  
ソプラノ:サンドラ・トラトニック先生  
  
福島 章恭先生が2009年1月24日にシュテファン大聖堂にてモツレクを演奏した際、ソリストを務めて頂きました。
今回は、約9年ぶりの共演となります。
    
トラトニック先生は、シュテファン大聖堂ソリストを15年間務めており、主にチューリッヒ歌劇場や世界の様々な歌劇場で歌っています。 
  
バチカンのペータスドームでのモーツァルト"Laudate Dominum" 是非御覧下さい。
ローマ教皇ベネディクト16世が映っています。指揮は、ウェルザーメスト先生です。
彼女は当時まだ29歳ですが、お若い頃からプロの歌手として既に相当な実績を積んでいました。
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https://youtu.be/uLbsCrpXVP8  
  
プラシド・ドミンゴ先生やトーマス・ハンプソン先生など、スター歌手達と数多く共演しています。
  
チューリッヒ歌劇場での映像
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https://youtu.be/2edJhGwl0YQ     
   
教会音楽のスペシャリストで、シュテファン大聖堂にて過去15年間でミサや演奏会のソリストを100回以上歌って頂きました。   
   
福島 章恭先生との9年ぶりの共演を、楽しみにしています。
   
  
アルト:マルティネ・ミケリッチ先生
     
ミケリッチ先生は、23歳でフォルクオーパーにデビュー、25歳でザルツブルグ音楽祭デビュー、その直後にウィーン国立歌劇場デビューと、今日まで輝かしい実績と実力を兼ね備えたシュテファン大聖堂ソリストに相応しい若手歌手です。  
 
11月16日にフォルクスオーパー管弦楽団100周年記念に唯一のソリストとして、ガラコンサートに出演されます。
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https://www.volksoper.at/produktion/100-jahre-symphonieorchester-der-volksoper-wien-2017.967990981.de.html
  
エルザのアリアを御覧ください。
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https://youtu.be/d3mjv4I3QLo
     
最近では、指揮者クリスチャン・ティーレマン先生、ウェルザー・メスト先生、ダニエル・ガッティ先生etc. 錚々たるメンバーと共演しています。  
  
ミケリッチ先生がまだ音大生の頃、ロバート・ホル先生の下で学んでいた際、レッスンを拝聴する機会がありました。今からおよそ13年前のことです。  
  
まだ19歳ぐらいだったと思いますが、
数フレーズ拝聴しただけで、圧倒的な歌唱力に大変驚いたことを昨日のように覚えています。間違いなく数年以内に、ウィーン国立歌劇場にデビューすると、当時、直感で分かりました。  
  
シュテファン大聖堂にて、今年7月に275年の時を経て、ヘンデル「メサイア」初演を行った際、ミケリッチ先生にソリストを歌って頂き、
19歳の頃のお声を想い出して、感無量でした。   
  
今、ウィーンで最も勢いのある若手メゾソプラノ歌手だと思います。今後の益々のご活躍を楽しみにしています。
   
   
テノール:ゲルノート・ハインリッヒ
      
ハインリッヒ先生は、ウィーン少年合唱団(6歳)から今日までプロの歌手を務めていらっしゃり、世界中の歌劇場にてオペラ、オペレッタで30以上のHauptrollenを歌ってきました。  
  
シュテファン大聖堂ソリストを、20年以上務めていらっしゃり、実力の世界で6歳から歌ってきた、筋金入りの歌手です。シュテファン大聖堂での主要な行事(ミサ、国賓を招く演奏会)では、ハインリッヒ先生がソリストを務めています。 
  
シュテファン大聖堂にてオット・フォン・ハプスブルグの葬儀の際、ミヒャエル・ハイドン「レクイエム」のソリストを務めました。
オット・フォン・ハプズブルグは、
オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子でした。
大変貴重な映像です。 是非ご覧ください。
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https://youtu.be/9JOH2Zfk-3I  
      
教会音楽のスペシャリストであり、
彼のお声を拝聴すると、うっとりとしてしまいます。圧倒的な表現力は、天性だと思います。
    
   
バス:宮廷歌手ヴォルフガング・バンケル先生    
        
1993年から24年間、ウィーン国立歌劇場専属歌手であり、シュテファン大聖堂の演奏会とミサのソリストを約30年間務めていらっしゃいます。
実力主義の中で歌ってきた、筋金入りの宮廷歌手です。    
  
バンケル先生がリハーサルで大聖堂内に現れるとその場の空気が一瞬で変わり全体が静まります。泣く子も一瞬で黙ります。  
  
凄い存在感と絶対なる音楽性を兼ね備えています。大砲の様なお声で、大聖堂の外までお声が聴こえます。     
  
3.11の際、バンケル先生はすぐに御仲間を集めて、東日本の為にチャリティー演奏会を企画してくれました。    
  
人格者であり、とても尊敬しています。オペラでの役の演技も、素晴らしい一言です。
レクイエムのソロを、最も数多く歌っていらっしゃる現役バリバリの宮廷歌手でもあります。
☟☟☟
https://www.wiener-staatsoper.at/ensemble-gaeste/detail/artist/259-bankl-wolfgang/
  
  
1791年12月5日0時55分
モーツァルトは享年35の若さで亡くなり、シュテファン大聖堂で葬儀を行いました。     
       
シュテファン大聖堂では、モーツァルトの魂に捧げる為、彼のレクイエムを毎年12月5日零時から中央祭壇で演奏し、0:55に終演いたします。       
      
曲が終わる度に、大聖堂内の明かりを一つづつ消していき、終演直後に大聖堂内は真っ暗になります。もちろん、拍手なしです。      
      
そして静寂の中、祭壇の後方から聖職者達がマントを羽織り鐘を鳴らす方、十字架を持つ方、光を灯す方が
モーツァルトの魂へ祈りを捧げる為に
大聖堂内をプロセシオン(聖行進)いたします。私は、光の役をさせて頂きます。      
https://www.facebook.com/kazuhiro.shimizu.358/videos/vb.1826181679/10207020729236441/?type=3&theater      

モーツァルトのご自宅から大聖堂まで遺体を運んだ際、当時実際に使用された鈴を鳴らしながら聖行列を行います。
    
世界中からモーツァルトの魂へ祈りを捧げるためにモーツァルト・ファンがシュテファン大聖堂に集います。  
   
日本からお越しになる皆様、  
モーツァルトの魂へ、レクイエムを捧げてください。  
    
音楽の神様からたくさんのインスピレーションが与えられますように…    
  
アマデウスは永遠に不滅です。   
    
Das Herz adelt den Menschen.
1781,Wien W.A.Mozart      
    
誠に有難うございます。
    
    
シュテファン大聖堂音楽事務所
Kunst und Kultur ohne Grenzen
http://www.kunstkultur.com/
清水一弘拝

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