東京市場ザラバ~英国総選挙結果錯綜のなか前場上げて後場下げる~(2017年6月9日)

 

2017年6月9日

・昨日のダウはコミー前FBI長官が上院で証言し、疑惑が広がるような発言がなかったことで安心感から買われて取引時間中の史上最高値を更新し、午後になるとイギリス総選挙を控えていたため手控えムードのなか売りに押されて一時マイテンし、小幅な$8高で引けました。
一方ナスは午後になっても堅調な展開となって4営業日ぶりに史上最高値を更新しました。
またECB定例理事会で大きな波乱はありませんでした。

・本日早朝6時に英BBC放送が英下院(定数650)総選挙で与党・保守党が過半数を割り込むとの出口調査結果の報道が伝わるとポンドが急落し、ポンド・ドルは239pips、ポンド円は289pipsもの大幅下落となり、連れてドル円も06:20には109.74まで下落しました。

・本日の日経は英国総選挙の行方が混沌とする中、前日終値19,909.26よりも43.80円高い19,953.06で寄り付き、しばらくは20,000手前の19,940-995で揉み合っていましたが、10時にBBC放送が保守党の予想獲得議席を当初予想の314議席から322議席に上積みしたとの報道が伝わるとポンドが買い戻されると共に日経も急伸して20,096まで上昇しました。
しかしBBCがその後に保守党の獲得予想議席を318議席へと下方修正したこともあって前場は20,040-90での揉み合いが続き、後場になるとジリジリと下げ出して13時半過ぎには19,971まで下落して前場の上昇分が行って来いとなりました。
その後は20,000を挟んだ小動きとなって20,013.26(+104.00)で引けました。

 

 

日経先物
19,970で寄り付き、9:25には19,890まで下落しましたが、10:00にBBC放送が保守党の予想獲得議席を当初予想の314議席から322議席に上積みしたとの報道が伝わると急進して10:15には20,070まで上昇しました。
その後BBCが保守党の獲得予想議席を下方修正したことで上値が抑えられて20,010-50での小動きとなりました。
しかし12:40から下げ出して13:40には前日比プラマイ0の19,930まで下落し、前場の上昇分が行って来いとなり、引けにかけては小幅戻して19,950(+20)△0.10%で引けました。
現物は20,013.26(+104.00)△0.52%でした。
★SQ値は19,997.63でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値1,117.76よりも7.57ポイント高い1,125.33で寄り付き、9:20から下げて1,119まで下落しましたが、すぐに戻して1,125近辺での小動きとなりました。
しかし11:00から上げ出して、後場に入ってもジリジリとした上げが続いて12:55には1,131まで上昇しました。
その後は小幅押し戻されて1,128近辺でのこう着が続き、引け前に小幅上げて1,132.15(+14.39)△1.29%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間序盤は上昇基調となり16:00の109.58から18:20には110.14まで上昇し、そこからは109.95-110.20での上下が続き、コミー前FBI長官公聴会の目前に110.37まで上昇しました。
その後は109.85-110.20での上下となって109.98でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると早朝6時に英BBC放送が総選挙で与党・保守党が過半数を割り込むとの出口調査結果の報道でポンドが急落し、連れてドル円も急落して06:20には109.74まで下落しました。
そこからはリバって7:20に110.13まで上昇しましたが、再び下げとなって8:50には109.81まで下落しました。
しかしそこから反転するとジリ上げが続き、またBBCが与党保守党の獲得予想議席を当初予想の314議席から322議席に上積みしたとの報道も加わって11:30には110.35まで上昇しました。
(その後、BBCは保守党の獲得予想議席を318議席へと修正しました。)
その後しばらく110.30近辺で小動きでしたが、13:40から下げ出して14:20には110.09まで下落し、そこからは戻して110.22で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

ポンド-ドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は17:00の1.2977から下げ基調となって22:20には1.2907まで下落し、1.2920近辺で揉み合った後、コミー前FBI長官公聴会の直前に1.2953まで上昇しました。
その後は1.2916まで押した後はジリジリとした上げが続いて05:40には1.2955まで上昇し、1.2950でNYクローズとなりました。
・東京時間の早朝6時にBBC放送が英総選挙で与党・保守党が過半数を割り込むとの出口調査結果のポンドが急落して06:20には1.2711までNYクローズ終値からは239pipsもの大幅下落となりました。
そこからはリバって7:40には1.2826まで上昇しましたが、7:50から再び下げ出して9:30には1.2690まで下落しました。
その後は1.2730-1.2800での振れ幅の大きい上下がしばらく続いていましたが、14:20から再度ポンド売りで一段安となって14:50には1.2685まで下落し、1.2700で15時となりました。

左:ポンド・ドル-5分足 右:ポンド・ドル-1時間足
 

左:ポンド・ドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値3,150.33よりも2.88ポイント安い3,147.45で寄り付き、マイテンする場面がありましたが、ほぼ終日小幅高水準での動きが続いて、3,158.40(+8.07)△0.26%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    21,182.53(+8.84)
NASDAQ     6,321.76(+24.38)
・昨日のダウはコミー前FBI長官が上院で証言し、疑惑が広がるような発言がなかったことで安心感から買われて取引時間中の史上最高値を更新し、午後になるとイギリス総選挙を控えていたため手控えムードのなか売りに押されて一時マイテンし、小幅な$8高で引けました。
一方ナスは午後になっても堅調な展開となって4営業日ぶりに史上最高値を更新しました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足