2014年8月2日
昨夜（8/1）21：30に発表された雇用統計が予想よりも悪化したことでドルは売られましたが、6カ月連続の20万人超えで早期利上げ懸念の後退となったことやISM製造業景況指数の好結果で下げ渋る展開となっていました。
しかしパレスチナ停戦が早くも破られたことが嫌気されてNY株式市場が軟調な展開になるとドル円は更に下落して102.32まで下落しました。
また、株が下落したことで安全資産の米国債が買われて利回りは低下し、金利差からもドル円は売られる展開となりました。
来週は日銀金融政策決定会合、ECB政策金利発表があり、週末からは本格的にお盆休暇に入っていきますので、参加者も減ってくることから思わぬ値動きに翻弄さずにレバ管理をしっかりとしていきたいところです。
結果
21:30 7月非農業部門雇用者数 予想：+23.0万人 結果：+20.9万人 （前回：+28.8万人 修正値：+29.8万人）
21:30 6月失業率 予想：6.1％ 結果：6.2％ （前回：6.1％）
21:30 6月個人所得 [前月比] 予想：+0.4％ 結果：+0.4％ （前回：+0.4％）
21:30 6月個人支出 [前月比] 予想：+0.4％ 結果：+0.4％ （前回：+0.2％ 修正値：+0.3%）
21:30 6月PCEデフレーター [前年比] 予想：+1.7％ 結果：+1.6％ （前回：+1.8％ 修正値：+1.7%）
21:30 6月PCEコア・デフレーター [前月比] 予想：+0.1％ 結果：+0.1％ （前回：+0.2％）
21:30 6月PCEコア・デフレーター [前年比] 予想：+1.4％ 結果：+1.5％ （前回：+1.5％）
22:55 7月ミシガン大消費者信頼感指数・確報 予想：81.8 結果：81.8 （前回：81.3）
23:00 7月ISM製造業景況指数 予想：56.0 結果：57.1 （前回：55.3）
★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細（2014年8月1日）の記事に載せています。
（下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。）
ドル円（チャートは6:00時点）
昨夜の欧州時間は102.95近辺でのこう着が続き、21：30雇用統計発表の時は102.93でした。
非農業部門就業者数、失業率共に予想に届かなかったことで、102.93から102.63まで30pips急落し、すぐに反転して102.93まで戻しましたが、再び下げて102.70近辺で上下していました。
23：00のISMで102.85まで上げましたが伸びはなく、すぐに102.70まで押し戻され、23：40から急落して23：50には102.32まで下落しました。
その後、102.40-55で上下し、4：：20には102.60まで戻す場面もありましたが、102.55でNYクローズとなりました。
左：ドル円－5分足 右：ドル円－1時間足
左：ドル円－日足
ユーロドル（チャートは6:00時点）
昨夜の欧州時間の17：00に1.3373まで下落した後はジリ上げとなり、雇用統計発表は1.3391で迎えました。
発表で1.3391から1.3431まで40pips急進し、その後も上げて23：50には1.3444まで上昇しました。
その後は1.3430近辺での小動きとなり、1.3426でNYクローズとなりました。
直近7/1からリバらしいリバなく続いてきたユーロ売り・ドル買いの流れが今回の指標で反転できるかどうか。
昨夜は反発したのですが、ドル買い圧力がまだ強いためか、反発力は思っていたよりも弱いものでした。
来週はECB金融政策もありますので、まだまだユーロドルの動きには注意が必要です。
左：ユロドル－5分足 右：ユロドル－1時間足
左：ユロドル－日足
米国10年債権利回り（チャートは6:00時点）
雇用統計発表で米国債が買われ利回りは低下しました。
その後23：00のISMで一旦利回りが上昇しましたが、その後はジリジリと低下し2.500％近辺で小動きとなり2.494％でNYクローズとなりました。
左：米国10年債権利回り－15分足 右：米国10年債権利回り－日足
昨夜のNY株式市場
ＮＹ ＤＯＷ 16,493.37(-69.93)
ＮＡＳＤＡＱ 4,352.64(-17.13)
ＮＹ株式市場は雇用統計は悪化、ISM製造業景況指数は良化の結果を受けて、ダウ、ナス共に下落しました。
ダウは一時100ドル超の下落となり、昨日の300ドル超の下落に続いて大きく下げていましたが、午後になると上昇してプラテン寸前まで戻しましたが、引け前に再び下落しました。
左：DOW－日足 右：NASDAQ－日足
