映画「ズートピア」を見た
これは動物たちの愛らしいアニメーションを無邪気に楽しんでいるうちに、アメリカ建国の理想、基本的人権の尊重意識を子供たちの心の底の染み付ける映画とみた。世界中でテロ、移民排斥運動、差別容認という動きの流れを汲みとって描かれ、今封切られる意味があると思う。
見る前、ヒロインの成長物語だろうから『魔女の宅急便』の様なストーリーだろうと踏んでいたが、ヒロインは少女ではなく大人だし、人間ではなくウサギで流血はあるがメンスは描かれず、少女は失って何かを得るが、ウサギは挫折はするが何も失っていないように思え、映画の後味は正反対の印象を受けた。
「♪あきらめないで~ぇ~ いこぉ~う どんなっことがぁ~ ぁあったとしてぇもお~♪」日本語版のテーマソングの裏声&エロス加減が足りないとばかりにシャキーラのモノマネノリノリで腰を振りながら、まだ暗い劇場の扉を両手で開け放したい衝動がわき起こり、まさに「あげー」。まあ、違う映画だから当たり前だが。
映画とは違うが、映画上映中の劇場の外の人気ない通路で5~6歳ぐらいのツインテールでショートパンツの女の子が所在なさそうに一人で立っていた。一瞬、ついに幽霊を見たのか!と思ったが、声をかけると「ママとお兄ちゃんと見てたけど、怖くなってきていやだと言ったら外で待ってなさいって」だって。・・・・・・かわいいね。
大人が見れば『ズートピア』は全く怖いことはないし、ミステリー仕立てだがホラー映画ではないしなんで~こわいの~?だが、本人は観ていられないほど怖い。なるほど子供の恐怖に対する感受性は過敏だ。・・・・・・だが人気のない通路に保護者もなくふらふらしているほうがよっぽど怖い世の中なのだ、少女よ。心配なので劇場のきれいで優しそうなお姉さんに彼女をお願いしてから、帰りましたとさぁ~♪(裏声)
Shakira - Try Everything (Official Video)
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