紅マサリの焼き芋 | 緋鷹由理 

緋鷹由理 

たぬこと熊太の徒然日記を主に掲載しています。

たぬ子です。

今日は、焼き芋を紹介します。

焼き芋なんて家で作るの大変だし、胃もたれするし、買ってまで食べないよね~

と思っている方に、安くて美味しくて、家にあるオーブンやグリルで作れる焼き芋を紹介しますね。

今回紹介するのは、紅マサリという、茨城県で作られた少し(かなり)大きいお芋です。

焼き芋にする芋は、200グラム程度と、小ぶりのものを使うのが一般的ですが、それをはるかに超える600グラム級のさつま芋です。

30センチの定規を置いてみたので、かなり大きいことがわかると思います。

さて、この紅マサリのうんちくは後で書くとして、この大物を焼き芋にします。

最初の写真でわかるように半分に切れば、焼きやすいし食べやすい大きさになります。

一般の家庭では、グリルでも出来ます。

では、グリルから説明します。芋は良く洗って、縦でも横でもグリルに入る高さに切ります。

約5センチ程度の高さです。(輪切りでも縦切りでもいいです)

切った部分が下になるようにアルミ箔を敷きます(お芋とグリルがくっつかないようにするためです)。グリル全体に敷いてしまうと熱が通りにくくなるので、その場合は芋の間に箸などで大きめの穴をあけて下さい。また、芋全体をアルミ箔で包むと、焼けにくくなります。

準備ができたら、弱火で約40分から50分を目安に焼いていきます。

グリルによっては下火しかないグリルもあるので、途中でひっくり返してあげます。

20分ぐらいしたら焼き加減をみて、火の当たり具合によっては、場所を移動してください。焼きむらができないようにします。

このとき軍手を使うと便利ですよ。

下火しかないタイプは、このタイミングで上下を返し、焼きむらの無いように、並べ替えて下さい。

40分たったら、竹串や、爪楊枝で焼け具合を確かめます。一番太いところにさしてスムーズに通ればOKですが、少し硬いなと思ったら、あと5分待って確かめます。全部のお芋が焼けていたらここで取り出しますが、中には焼けていないものもあるので、焼けたものだけを取り出して、もう5分から10分、様子を見ながら焼いてください。

 

次にオーブンを使う方法を説明します。

まずお芋はよく洗って、オーブンに並べます(天板にくっつかないよう切り口にはアルミ箔を敷いてください)。

180度で50分 にセットします。

オーブンは大きいお芋も入るので、切らなくてもいいですが、太いものは、焼き時間を考えると縦半分に切るか、横に3つに切った方が良いと思います。

また、芋は硬いので、切りにくいときは、ある程度柔らかくなるころに(約30分から40分)オーブンから取り出して、縦半分に切ると、楽に切れます。切り口にアルミ箔を敷いて天板に戻して、再スタートします。

時間になったら竹串などを刺して焼け具合を見ます。

焼けているものは取り出して、少し硬いところがあるものは追加で5分ずつタイマーをセットして、焼き上げてしまいましょう。

まあ、こんな具合になりますが、セットしたときより縮むので、スカスカになります。

また、紅マサリは皮まで食べられます。さつま芋の皮には胃もたれを防ぐ効果があるそうで、私も試してみましたが、胃もたれが軽くなりました。

 

では、たぬこのさつま芋談義をお読みください

焼き芋にするさつま芋には、適するものとそうでないものがあります

店頭でで多く売られているのが「紅あずま」という品種で、ほぼ一年中出回っています。これは農家の栽培調整や農協などによる保管技術の向上によって年間を通して取り扱いされているものです。

値段も手ごろで、蒸したり、煮たり、揚げたり、万能な芋なのですが、残念ながら、一般家庭での焼き芋には向いていません。

ここで注意点が一つ。家でさつま芋を保管するときは、家の中の常温で保管してください。さつま芋は寒さに弱く冬の寒いときに外で保管すると、果肉が黒っぽくなり、食べられなくなります。

 

リンゴとさつま芋の簡単煮

さて、秋の一番に出回る芋(品種不明)はリンゴと煮るととてもおいしく甘くてほくほくになります。ただ、芋を煮るときは水を使うのでほんの少し砂糖を加えないと、甘さが足りません。そこで、100%果汁の安いリンゴジュースで煮るとフルーティーにに仕上がり、程よい甘さになります。さつま芋が浸る程度のジュースを入れ、その上に安いリンゴを四つ切にして、芯を取って、皮付きのままさら四つにぶつ切りして芋の上に乗せて芋が煮えたら出来上がり。

秋のリンゴは皮も薄いので、とっても美味しです。

またリンゴが無くても、リンゴジュースで煮るだけでもおいしいですよ。

ここに並べたのは、一般的に焼き芋に使う、さつま芋です。

大きいのが紅マサリ、綺麗な紫色をしたのが愛娘(まなむすめ)そして、右上が紅はるかです。

愛娘は八百屋さんで、焼き芋にしていると言われました。

また、紅あずまに比べ安くて小ぶりなところも魅力です。

ただ、自分の好みを言えば、紅はるかのほうが甘くておいしいですね。

最近ではスーパーでも出回るようになった紅はるかですが、値段が高く取扱量は少ないです。

ここには載せていませんが、安納芋が一時通販で人気になりましたね。これもスーパーで買えますが、小さいし値段の割には、しょぼい感じです。

私も安納芋は、鹿児島にいる両親が送ってくれて、焼き芋にして食べました。(安納は種子島産のものが美味しいです)

オレンジ色の果肉にしっかりした甘味が特徴のまさにスイーツでした。

しかし、その後紅はるかが出るようになると、その甘さにはさすがの安納も、影が薄れるほどです。

まだ父が生きていた頃には、11月に安納が送ってきて、年明けには紅はるかが送ってくるという、芋天国を味わっていたのですが、父も他界し、いつまでも鹿児島の芋ばかり当てにするわけにもいかないと思っていたところ、最近になって、紅マサリと出会いました

甘味こそ紅はるかには劣るものの、触感の良さは、最高で甘さもしっかりしています。しかも、関東で作られているのです。

紅マサリは最近できた品種で、安納や紅はるかとは違ううまみがあります。

また、出回るのが、紅はるかのあと、2月ごろからなので、安納、紅はるか、紅マサリといい具合に焼き芋がつながります。

今日もスーパーまで芋を買いに行ってきました。

今しか出回らない貴重なものなので、しっかり買い込みました。

もし、食べきれなかったら、焼き芋にして冷凍しておきます。

そして、夏になったら少しとかしたところを焼き芋シャーベトとして食べるつもりです。

本日紹介した焼き芋の作り方ですが、小さなものはそのままグリルで焼けます。ただ、焼き芋に適さないさつま芋は、焼けても甘味が少ないので、あまりおいしくありません。そういう芋は煮て食べると時短で美味しく食べられます。

また、焼き芋は弱火でじっくり焼くのですが、火が強いと焦げて、焼き時間が短いと、硬くて甘みも出ないので、火加減は注意してください。

さつま芋の食べ方は品種によって違ってくるので、お芋に合った使い方をしてくださいね。

もし、何に向いているのかわからないときは、まず煮てみましょう。

15分から20分ぐらいで煮えるものは煮芋、なかなか煮えないものは、焼き芋にしてみて下さい。

本日は紅マサリの紹介とたぬ子の芋談義でした。