発作症状のピークを感じきるのって、大変です。
しかし「もう、ムリ!」となった時のあなたの対応が何より大事なのです。
●どうしてムリ!なのか
これをそのままにしておくことが、どうにも耐えられないわけですが、それはこの後、「どうなってしまうのかが怖い」からですよね。
どうなってしまうことが怖いのでしょうか。
はたして、発症当時はなったものの、現在はどうですか?
どのていど、あなたが、「なるかもしれない!」が実際になったでしょうか。
他にも、発作症状をそのままにしておくことで、「どうなってしまうのかが怖い」ネタはあるでしょう。
そして、それらは果たして本当か?
そして何より、あなた自身がコントロールできることなのでしょうか。あなたもわかっていますよね。どうにもならないことぐらいは。
だからこそ、この状況下から、逃げたい、消えたいと思っての、逃避行動なのでしょう。
しかし、その「逃げ方」がまずいのです。
結果的に逃げてしまってもいいのですが、この時に取る逃げ方、つまり「症状が起きた!→逃げる!」の反応を繰り返していると、その場では楽になっているかもしれませんが、脳の学習はこうした状況下では、「この人にとってはマズい」ととらえます。
そして今後も、そのような状況下に陥った時には、逃避行動へとあなたを導くように、より症状が強くなってきます。脳にとって症状はあなたを危機から救い出す手立てですからね。
なので、このような誤作動を訂正して上書きしていかなくてはならないのです。
●「逃げ方」があるのです
逃げ方を変えなくてはいけません。それには「発作症状のピーク」を感じきってくること。
反射的に、即逃げる!ではなく、少しの間、それを「状態・現象」ととらえ、観察してみる姿勢を取るのです。
もちろん、はじめからうまくなんていきませんよ。繰り返しの練習が必要なのは言うまでもありません。
症状を「状態・現象」としてとらえてみることがミソです。
だってそうでしょ?あなたが症状としてとらえているけど、それはあくまで、状態であって、現象なんですよ。
「状態、現象」として今後、症状をとらえてみるように心がけてみてください。
「という状態にある」「という現象が起きている」ということだけなのです。
●渦中の間、時計で測る
さて私がよくやったのは、時計を使ってその間、時間を計っていました。
10秒、20秒、30秒...と少しずつ、ゲーム感覚でトライしたのです。その間、ピークを観察したのです。
その結果、時間の経過が伸びれば伸びるほど、自分の中の「そのままにしておくと、こうなっちゃうんじゃない?」という思い込みが減って、「あっ、意外に、そんな状態であっても、ここにいられるんだな」ということが体感としてわかってきました。
もちろん、波はありました。
でも、パーフェクトを狙わず、引きずらず、そのとき、そのときだけを計測しながら、その「状態・現象」を観察目線になって、その時間、身をゆだねてみたのです。
この時のコツは、あくまで実験としてとらえてもらって、「どのぐらい耐えられるか」というスタンスで計測するのではなくて、自分で時間を決めて、その間、自分の状態を観察、感じきることをややぼんやり気味に過ごすということです。
ともかく、不意に襲ってきたパニック発作症状ほど、私たちを慌てさせることはありません。
そのとき、あっという間に、「あのとき」を思い出すのです。
でも、コレを思い出したとしても、あのときと同じ反応をしていれば、結果的に再確認の繰り返しになっているだけ。
今日からのあなたは、「あのときは、あのとき」なんだ。という理解が欲しいのです。そのためには、体感で身体に教え込まないとならないのです。脳の書き換えは、思考ではなく、体感が伴わないと書き換わりません。
パニック発作症状が出てきたときの、あなたの対応がすべての今後を握っているのですから、そのためにも「ピークを感じきる」ことに専念してください。方法はちゃんとあるのです。
このブログに書いてあります。そして今後もお話をブログ、ツイッターで書いていきます。
そしてカウンセリングでは、あなたにあった処方箋をアドバイスいたします。
今のあなたなら、それができます!
レッツトライ!
以上、「パニック発作時の逃げ方」でした。
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