大いなる妄想 和歌山線に観光列車が走る日 | 鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog

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福祉と公共交通の視点から、鉄道のあり方を熱く語る?
blackcat こと加藤好啓です。
現在の公共交通の問題点などを過去の歴史などと比較しながら提言していきます。
随時更新予定です。

久々に、大いなる妄想シリーズ始めたいと思います。

和歌山線という路線をご存じだろうか?

和歌山駅から橋本・五条を経由して王寺まで続く路線であり、元々は和歌山市~紀伊中ノ島経由の路線であり、現在の和歌山(当時は東和歌山駅)への路線は、機関区からの入出庫の路線であり正式な旅客線ではありませんでした。

白浜方面から京都に抜ける団体臨時列車の通過などで使われる短絡線だったのですが、いつの間にか本線が廃止になり、側線が本線になっていたと言うわけです。

 

さて、現在の和歌山線は日中は2両編成の105系電車が和歌山~王寺方面に直通する列車(時間帯によっては高田折返しで奈良直通)と、粉河までの区間運転が交互に運転されて30分間隔で運転されています。

現在は、和歌山線の遥か山側を走るように24号バイパス(自動車専用道路)が開通して、観光バスや自前で移動する手段を持つ人はこうした高速道を利用するでしょうから、ますます和歌山線が地域間輸送の人を担えなくなっています。

単純に、所要時間では高速道路に対抗することは不可能であり、鉄道がいくら頑張って、特急列車を走らせたとしても奈良までは2時間半はかかるでしょう。


私も鉄道が好きですから、心情的には和歌山線にもかつての「きのかわ」のような優等列車が走って欲しいと思いますが、現状を冷静に考えれば難しいことは容易に気づくでしょう。
また、和歌山線は国鉄末期に電化された際、和歌山から五条間は直接吊架線方式を採用しているため高速運転が難しい構造になっています。(これは、電化費用の節減を目的としたからでした)、最高速度も85㎞/h程度までに制限されてしまいますので、100km/h近くで走行するバスに対抗することは難しいでしょう。

実際に国鉄時代には381系電車による入線試験と速度向上試験が行われたようですが、結局実用化されませんでしたので、あまり良い成績を得られなかったと推定されます。

ということで、和歌山線の場合は通勤通学輸送を中心とした地域輸送に貢献しつつ、新たな構想の和歌山線沿線の沿線を観光バスや南海電鉄と連携した観光列車が走れないかと大いなる妄想を展開してみました。

和歌山県は南紀ばかりが観光地ではない。

和歌山線の現在の主なお客さんは通勤通学輸送であり、夕方ラッシュ時などでは117系4連がワンマン運転したりしていますが、これだけでは将来的には沿線人口の先細りなどを考えれば次の手を打っておく必要がありそうです。

そこで、和歌山線に新たな観光資源としてさらに活用できないかと考えてみました。
和歌山線沿線からは少し距離がありますが、紀の川市(旧・桃山町や貴志川町)、
さらには隣接する、かつらぎ町、九度山町 、橋本市などと連携して(仮称)和歌山フルーツラインとでも名付けて、観光列車を走らせてみてはどうでしょうか。

もちろん、橋本からは天空に乗って高野山へというルートもあるだろうから、乗換の工夫が行えれば観光列車だけは同一ホームで乗換がに実現すれば乗換もスムーズになるのではないでしょうか。

Wikipediaの図を参照して一部画像を加工しています。

221系電車を改造した観光列車

ここからが妄想力全開なのですが・・・(^◇^)

221系の2両編成、リニューアル車を使って、改装を行います。

改造の種車として、221系を利用

 

2両のうち1両は、サービスコーナーとして、中央のドアは紀ノ川側、和歌山駅基準で考えたときに右側はドアを埋めて大窓とし、反対側のドアは片開きにして物資搬入口とし、カウンターを設けて簡単な調理などが出来るようにするとともに、大型冷蔵庫なども備えるた販売基地とします。そこから各座席までスイーツなどが運ばれると言う寸法。

車両は、かつてのきのくにシーサイドのような内装とし、固定編成なので貫通扉は広幅に改造して、外幌を設けて貫通幌付近からの隙間風防止と連結面間の転落防止を兼ねる方式とする。出入り口は運転台後ろ両端に設けてワンマン運転も可能な構造としておく。

なお、運転区間は関空~和歌山~橋本間であるが、岩出からバスで旧桃山町や、旧貴志川町観光を含めた、クルートレインに近いものを考えるとともに、和歌山線沿線のフルーツを活かしたスイーツを車内で食べてもらう、もちろん、岩出町の根來寺や桃山町、貴志川町(いずれも旧町名)等へは、バスを使って移動してもらう。

そこで、観光を楽しんでいただいた後は橋本まで運転、橋本で南海高野線と接続し高野山までそのまま観光輸送が出来れば面白いのではなかろうか。

ダイヤ上の構成が可能であれば、天空との連携などがあれば観光アピールになると思われます。

なお、全区間和歌山線利用でなくとも岩出から橋本間をスイーツ列車として利用してもらう、日帰りバスツァー等も考えられるのではないだろうか。

画像 wikipedia

和歌山電鐵との連携も可能?

旧・桃山町や旧・貴志川町まで足を伸ばしてもらった観光客をそのまま、バスで貴志駅まで輸送して、和歌山電鐵に乗車してもらって和歌山市に戻るコースも用意するといったことで和歌山電鐵にもメリットはあると思う。

もちろん、その逆で和歌山電鐵で貴志駅に来た人を同様に拾って、そのまま和歌山線のスイーツ列車に途中から乗車してもらうことも可能ではないでしょうか。、

 

等と久々に、大いなる妄想話を展開させていただきました。

大いなる妄想といってしまえばそれまでですが、和歌山線を観光列車にするという発想は、鉄道のみではなく和歌山県の物産を販売加工するチャンスを作るとともに、新たな観光産業を創生させることができるのではないでしょうか?

 

機会があれば大真面目に提案したいと思っています。笑
皆さんのご意見をいただけると幸いです。

 

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