いよいよ明日が最終日、三江線 | 鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog

鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog

福祉と公共交通の視点から、鉄道のあり方を熱く語る?
blackcat こと加藤好啓です。
現在の公共交通の問題点などを過去の歴史などと比較しながら提言していきます。
随時更新予定です。

いよいよ、明日が最終運行となった三江線ですが、漫画  週刊モーニングでも、描かれていましたので、最終日には本当に乗り切れない人が出てきそうです。
まぁ、私は最終日に三江線に行く予定はありませんが、・・・。
ただ、何時も気になることですが、こうした廃止路線に集まる人たちは、廃線後は一切見向きもしなくなるんですね。
鉄道が素晴らしい景色の中を走っているから廃止反対という。
でも、そうした地域を走る鉄道に対して写真を撮影するだけでは、鉄道会社にはなんのメリットもありませんよね。
鉄道廃止反対とか残念だという人たちは本気でどこまで反対運動したんだろうって思ってしまうんです。

まぁ、これは鉄道に限らないことなんですけどね。
地域ですら、その必要性を感じていない鉄道を鉄道ファンが残せというのはあまりにも無責任な話では無いでしょうか。

実際に、三江線の場合若桜鉄道と比較した場合、若桜鉄道は地元が残したいという意思があったわけです。
三江線の場合はどうであったか、形式的な反対はしたけれど、どこもそれに対して次に何をしようというアクションは起こりませんでした。

ここに来て、邑南町の有志が観光鉄道を残そうという動きが有ったと以前ニュース報道されましたがそれ以後新しい動きは見えません。
実は昨年11月に、その辺の事情を聞きたいと思って、地元の方に紹介して貰おうと行ったのですが、あいにく会うことが叶いませんでした。
ただ、現状を見る限りでは、難しいだろうなぁと言うのが正直な感想
コンサルを入れて検討していると言うことを伺いましたが、コンサルタント会社自体が実現可能性に難色を示しているとのこともあり、実現は、難しいのでは無いかと推測しています。
また、三江線跡地をサイクリングロード化するという事業も提起されていましたがこちらも、現時点では何も新しい情報も入ってきませんが水面下で準備は進んでいるのでしょうか。
当初に予定では、2018年度中に開始するという話でしたから、既にプランの一つでも出てこないといけないのですが、その辺は新しいニュースが無いようです。

サイクリングロードにするとしても線路の撤去並びに道床の撤去などが伴いますし、橋梁などの場合は安全対策をどうするか、落石対策をどうするのか、と言った問題もクリアしないといけないと思うのですが、その辺の費用は意外とかかりそうです。
特に、江津~川本町の区間は落石多発地区でありその辺をきちんと整備していく必要があるのでは無いでしょうか。

計画倒れで終わらなければ良いのですが・・・。

他にも、安芸高田市でも、三江線跡地の保存活用の話が出ているようですが、どのような形となるのでしょうか。
引き続き情報収集だけは続けたいと思います。
個人的には、鉄道施設を観光に残せる可能性が最も高いかなぁと思っていたのは、石見川本を中心とした500m前後を鉄道公園として整備するのが一番費用対効果は高いと考えています。
その理由は

 

1)既に、連日、お見送り活動を続けていることで、記憶に残る駅となっている。
2)交通の便が比較的良い、三江線廃止後も駅前に広島からの長距離バスが見川本駅に乗り入れていますし、広島⇔石見川本は、高速バス利用で2時間ほどです。
10:00に広島を出れば12:00には石見川本に到着します。
上手くすれば東京からでも、集客は可能となります。
3)駅構内が広く、体験運転や、子供が乗車して運転できるミニ遊具などを整備することは可能では無いでしょうか。
鉄は熱いうちに打てと言われますが、石見川本町の場合であれば現在の施設をそのまま転用することで、引き続きそうした取組も可能になるような気がします。

 


後、奇抜すぎると言われるかもしれませんが、「終電ちゃん」という漫画もありますが、まぁ、そういったものが良い変わるかは別として、三江線のその後みたいな感じで漫画を書いて貰う党のもありかもしれないと思うんですね。
そうして、三江線の聖地としていけば、少なくとも川本町は記憶に残る町として今後も三江線と共にいきていけるのではないでしょうか?

明日が最終日の三江線に際して思うことを書いてみました。

*****************************************************************
取材・記事の執筆等はお気軽にお問い合わせください。
下記、入力フォームからお送りいただけると助かります。

http://jnrera.starfree.jp/contact.html


日本国有鉄道研究家・国鉄があった時代

 

 

*****************************************************************