こんにちは。ぴーすです
白血病になり、抗がん剤治療をすることになった時、前回の記事にも書きましたが、私はものすごく落ち込みました。
抗がん剤の副作用で、大事にしていた髪がなくなってしまう。
思い出す度に、悲しくて悲しくて号泣していました
立ち直れないかもしれない、とまで思いました。
そんな時、ある出来事が私の気持ちを明るく変えてくれたのです
今回は、髪が抜けて丸坊主になるという悲しさからどのようにして立ち直ったか、気持ちを変えることができたか、私の場合を書いていきたいと思います。
ご参考になりましたら幸いです
私の病院では、抗がん剤で髪が抜ける前に、髪を短く切ることを薦められました。
それには理由が2つあって、
1つは、いざ髪が抜けてしまった時に、髪が長いと少し抜けただけでも大量に抜けたように見えてしまい気持ち的にショックが大きいから。
2つめは、短い髪の方が衛生的に良いから。
ということでした。
髪が抜けるのは、抗がん剤を投与してから約2週間後。
最初に抜け毛に気がつくのは、多くの人が枕につく髪の毛だといいます。
確かに、枕に長い髪が20本ついていたら、短い髪がついている時よりもモサッと見えますよね
病院には入院患者さん用の美容院?理容院?もあり、そこでバリカンで丸坊主にしてもらう人も多いようでした。
でも、その時の私は坊主になるのがイヤでイヤで、バリカンで丸坊主になるなんて聞いたそばから身体が拒否をしました
私の母も、もしバリカンで頭に傷がついて、血小板の少ない私の血が止まらなくなったら・・・と心配していました。
そこで、私がおこなった方法は
大好きな人に髪を切ってもらうということです。
大好きな人というのは、恋愛関係には限りません。
もちろん恋人でも良いと思いますし、家族、親友など、心から信頼していて大好きで、頭に傷をつけない程度の技術がありそうな人(笑)が良いと思います。
何故かはわかりませんが、この方法はなんとなく気持ちが落ち着き、納得できる気がするんです。
お相撲の力士さんの断髪式を考えるとわかりやすいかと思います
お相撲さんたちは、きっと並々ならぬ思いで修行を積み、そのマゲを結う髪も大切にしてきたと思うんです。
そんな想いのこめられたマゲは、美容院でサクッと切られたくないですよね。
切られるのなら、大切な恩人や家族、友人に少しずつ切られないと、納得できないのではないでしょうか。
断髪式には、そういった意味もあるのではないでしょうか。
私の場合は、兄が髪を切ってくれました。
私には4つ年上の兄がいます
幼い頃からとても仲が良く、尊敬も信頼もしている大切な人です。
兄に髪を切ってもらうなんてなかなか無い経験なので、私もなんだかワクワクしていました
クリーンルーム(準無菌室)に新聞紙を敷き、その上にイスを置き、私の首にタオルなどを巻き、準備完了です。
バリカンは母が心配するので、ハサミで、少し長めの3~4cmくらいの坊主にすることに。
ハサミもしっかり消毒します
楽しい話をしながら、一回一回、注意深くハサミを入れ、髪を切ってくれました
私もワクワクして気分が上がっているので、バッサリと切られても悲しみはありません。
それよりも、兄に切ってもらう嬉しさが勝っていました
兄「ちょっとここだけ残してみるかー」
えっっ(笑) それ変な髪型になるじゃん!
兄「なんか中3の元野球部みたいになったなー(笑)」
(坊主頭から少し髪が伸びた状態)
男になっちゃった
兄「こうしてみると兄妹似てるなー」
ほんとだー。髪型を男にすると、結構兄と似てるんだなー。
(この後、両親からも兄弟みたいだと絶賛(?))
切り終わってから、記念撮影の写真もたくさん撮りました。
とても楽しい時間でしたよ
この兄による「断髪式」があったおかげで、私は髪が無くなることをやっと受け入れることができました。
病気の話は一切せずに、楽しい気持ちに盛り上げて髪を切ってくれた兄にとても感謝しています。
私のように、髪が無くなることにここまで深く悲しむ人は多数派ではないかもしれません。
でも、髪をとても大切にしてきた人にとっては大問題です。
もし同じようにショックで落ち込んでいる方がいましたら、私の方法も試してみて下さいね。
みなさんが元気になりますように
関連記事
・「私はこうして発病しました。その3」
応援してくださる方、クリックして頂けたら幸いです。