Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「歴史×妖×芳年展」(横浜歴史博物館)

2017年08月02日 20時25分26秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 本日は午後から横浜歴史博物館で開催している「丹波コレクション世界Ⅱ 歴史×妖(あやかし)×芳年-“最後の浮世絵師”が描いた江戸文化」展を見てきた。
 夏休みで小・中学生などが騒いでいないか心配はしたが、静かに見ることが出来た。しかし逆にいうと折角の夏休み企画なのにこれほど人気がないのもさびしいものがある、といった方がいいのかもしれない。
 展示は
1.芳年とその作品
2.過去を描く
3.金太郎:指定の競演
4.同時代を描く
5.“妖”の世界
の五つコーナーからなっている。

 ホームページには以下のように記されている。
★昨年開催し、好評を得た「楽しい浮世絵ヒストリー」展に引き続き、神奈川県立歴史博物館所蔵「丹波コレクション」の作品とその魅力を、同館のご協力のもと紹介いたします。
 今回注目するのは月岡芳年(つきおかよしとし)。芳年は幕末から明治にかけて活躍した絵師で、“最後の浮世絵師”とも称されています。丹波恒夫氏も芳年について、明治時代の浮世絵師の中で最も優れた絵師の一人だと述べています。
 芳年はさまざまなジャンルの作品を手がけましたが、本展では、歴史的なできごとや伝説を題材とした作品と、芳年晩年の名作「新形三十六怪撰(しんけいさんじゅうろっかいせん)」全作品(36点および目録)を紹介します。あわせて、作品に込められた物語やさまざまな技法、芳年の生きた時代の歴史認識などを探ります。
 妖艶な美人画や血みどろ絵とは異なる、芳年作品の魅力をお楽しみください。


 確かに、動きがあり、躍動感たっぷりの劇的場面がこれでもか、と続く世界は、見る者を引き込む力がある。構図にも彩色にも細心の工夫が凝らされていると感じる。
 しかし私は月岡芳年のこの凝った画面にはあまり惹かれることはない。特に今回展示されているような「新形三十六怪撰」や時事ネタ・歴史ネタなどは好まない。今回の展示でいえば、「藤下鯉魚図(とうかりぎょず)」にとても惹かれた。残念ながらポストカードは販売しておらず、図録の購入も断念したので、スキャナーで画像として取り込めない。
 池の中の鯉をまじかで、鯉が重なり合うように描いた「藤下鯉魚図」は、奇を衒わない静かな世界を感じた。是非もう一度見に行きたいものである。
 65歳以上は無料ということで、ありがたかった。


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