心を捨てられたら
どんなに楽になるだろう
自分の名誉や
見栄や自尊心
その一つ一つを
全て壊すことが出来たら。
心を捨てられたら
どんなに楽になるだろう
自分の正義や
良心や罪悪感
その一つ一つを
全て消すことができたら。
けれどボクには
捨てられないものが多すぎる。
一つ一つを確かめるように
捨てようとしても出来ないんだ。
ならばボクは
この苦しみや
葛藤を全て引き連れて
いつまでも進んで行こう。
癒えることのない傷ならば
共に引き連れ
どこまでも進んでいこう
消えることのない傷跡ならば
それを背負って
どこまでも生きていこう
背負ってしまった過去ならば
そこから目をそらさず
進んでいこう
それがきっとボクを彩るから。
それがボクがボクであることの
証なのだから。
心を捨てないで
弱い自分に負けないで
苦しみながら
この世界でもがき苦しむから
この道は続いていく。
どこまでも。
行き先などどこでもいい
ボクがボクで在りつづけられるのならば
ゴールなど存在しなくてもいい
それがボクの進んだ証となるのだから