脂質を食べる | まゆきとコウの日常

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田舎町の弱小クリニック院長まゆきが綴るたわ言

 糖質制限すなわちローカーボ食とは、エネルギー源を脂質に切り替える食事である。

 

 そのために脂質の摂取が重要となる。

 

 脂質悪玉の時代の古い栄養学で勧められる脂質といえばリノール酸で、

 

 コレステロールを低下させるという理由からもサラダ油などがよいとされた。

 

 ところが、LDLを下げることと心血管疾患を予防することが必ずしも並行しないことが

 

 明らかになった。

 

 またω6というグループに所属するリノール酸は、炎症を促進する物質に変わるので、

 

 最近はむしろ控えるべき脂質になっている。

 

 (もちろん「炎症」は体にとって必須の生命現象であり、「リノール酸」を完全に除去すると、

 

 動物は死んでしまう。)

 

 ローカーボで食べるべき脂質は、エキストラバージンオリーブ油、エキストラバージン

 

 ココナツ油、亜麻仁油、エゴマ油、魚油、バター、ラードなどの動物の脂などである。

 

 江部式ローカーボ食では、ω3やビタミンDの補給を十分に行うために、青魚の摂取を

 

 特に重要視している。

 

 十分にローカーボな食事で、ω3脂肪酸が欠乏していなければ、動物の脂などに多い

 

 飽和脂肪酸を摂ることは健康によい。

 

 勇気をもって脂質を十分に食べましょう。

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