中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

没電と被写界深度

 木曜日、冷たい雨。気温は3度。超寒い!
 仕事は仕事で色々。日本で日本の電話番号に登録しなおしてから Lineがフツーに使える様になり、それゆえ仕事のハナシも Lineで来る様になったのでリアルタイム性が上がった。Lineは『既読』マークがあるから相手が読んだかか否か直ぐに分かって良い。
 仕事を終えてからは(結構遅かったが)イツモの店に寄ってギネスで一杯していたら、携帯のバッテリーが切れてしまった。nubia Z7 miniは iPhone5よりは持つものの、やはり所詮スマフォである。丸一日派手に使ってると無くなってしまうらしい。今日は Lineのやりとりが多かったからカモしれない。

 そりゃそうと、店は暖かくて居心地が良いし、お客様も少なかったので何となく GH4で遊んでみた。被写界深度というのはカメラをやるヒトは当たり前に考える事だが、一般のヒトは意外と知らない…という事を知って、面白いから店の子達を相手に教えてみた。
 一般的な携帯カメラで撮った様な、被写界深度が『深い』状態をシミュレーション。コレはF値(一般的に『絞り』という)を絞り切った状態 (15mm / f16)

 そして絞りを開くとこうなる。後ろがボケた美しい?写真になるんだな。コレが。(15mm / f1.7)

 被写界深度というのは、ピントが合っている部分の距離の深さの事を言う。つまり、昔あった『写るんです』的なレンズ一体型カメラで撮った様な、奥も手前も全体的にピントが合ってる状態を、被写界深度が『深い』状態と言い、一カ所にピントを合わせるとその奥と手前がボケてしまう状態を『浅い』という。
 これはカメラの『絞り(f値)』を弄る事で、自由にコントロールできるのだ(大抵のカメラで調整可能・数値が大きい程、絞った状態=暗くなる)。絞りを絞るという事は目を細めるのと同義で、よく近視のヒトが遠くの物が見えない時に目を細めて睫の間から見ると良く見える様になる…というのと同じで、被写界深度が深くなるから、ボケていた景色や字が読める様になる訳だ。しかし、絞りを絞ると、光が入ってくる絶対量が減るから、全体の明るさが暗くなってしまうので、同じ明るさの写真を撮る為には、シャッタースピードを遅くしなければならない。そうすると手ブレを起こしやすくなる訳だ。このバランスとの戦いで最も美しい(狙った)写真が撮れる訳なんだな。
 ワタクシの様に、趣味で映像をやってるヒトは撮る前に時間をかけて何度も実験しながら調整できるが、プロのカメラマンの皆様は、シャッターを押す『瞬間』に、周りの光の状況と環境を見て一瞬でこの辺の知識(というより経験だな)を総動員して判断し、パッと調整しているのである。凄いよね。
 ま、例によって、別に興味が無いヒトにとってはドーデモ良い事だな、きっと(笑)
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