他者の人生を生きる | 自然治癒力研究所のブログ

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アルフレッド・アドラーのアドラー心理学

 

 人は誰しも、他人に認められたい、人に理解して貰いたいという欲求があります。

それを、心理学では 「承認欲求」と呼んでいます。

しかしアドラー心理学では、この承認欲求を否定します。

 

われわれは、「他社の期待を満たすために生きているのではない」のです。

-中略- 

他社からの承認を求め、他者からの評価ばかりを気にしていいると、最終的には他者の人生を生きることになります。

 

 これの例を挙げると

親は「勉強しろ!勉強して立派な学校に入り良い会社へ入れ」などと言います。

しかし、これらの期待や願望は、他者の期待や願望であり、貴方の期待や願望ではありません。

子供の頃は、親から見捨てられると生命の危機に陥るので、親の価値観や期待は無条件で深層心理にインプットされます。

この深層心理にインプットされたプログラムが、大人になっても残っていて知らず知らずのうちに自分の思考や行動の根拠になっていくのです。

 

 このような他者からの期待や願望を満たすために生きる、つまり自己の承認欲求を満たすために生きてしまうと「他者の人生を生きる」ことになるのです。

この他者の要求を自分の目標へ上手く転換できれば大丈夫ですが、承認欲求を満たす事が目標になってしまうとストレスが溜まり、自分を苦しめることになります。

何故かと言うと、他者の期待や願望に上手く応えることができれば良いですが、人生すべて上手くいくことはありません。

仕事が上手くいかなかった、受験に失敗した場合、つまり承認欲求を満たすことができない場合もあるでしょう。

この時「自分はダメな人間だ」と自分を責めてしまうことになります。

 

 ここで大切なのは、「課題の分離」です。

アドラー心理学では次のように言っています。

 

われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです。

-中略- 

他者の課題には踏み込まない。

-略-

あらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと、あるいは自分の課題に土足で踏み込まれることによって引き起こされます。

 

誰の課題かを見分ける方法はシンプルです。

 

「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」を考えます。

 

 アドラー心理学は、自分を変えることができるのは、自分しかいませんと書かれています。

これは多くの心理療法で、共通していることです。

 

参考に、スティーブ・ジョブズは次のように言っています。

 

あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。

ドグマ(教義、常識、既存の理論)にとらわれるな。それは他人の考えた結果で生きていることなのだから。

他人の意見が雑音のようにあなたの内面の声をかき消したりすることのないようにしなさい。

そして最も重要なのは、自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい。

それはどういうわけかあなたが本当になりたいものをすでによく知っているのだから。

それ以外のことは、全部二の次の意味しかない。

 

 

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