手法の構築について | BO・FX放浪記

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資金:1万円をBO・FXのトレードでどこまで増やせるか?
アフィリやステマ無しの、リアルな体験記です。
( 旧ブログ名:海外BO放浪記 )

最近、「手法を教えください」のようなメッセージやコメントを結構多くいただくのですが、
既に過去記事
⇒ こちらの記事 (できましたらコメント欄までお読みください。)で理由を申し上げたと通り、
当ブログでは、自分が使っているバイナリーオプションでの手法を
有料・無料に関わらず公開する予定は、残念ながら一切ございません。

でも、それではあまりにも素っ気無いと思うので、
BOやFX の初心者の方が、自分の手法を確立する際に ‘どのようにしたらよいか?’
少しでも参考やヒントになれば幸いだと思い、
今回の記事を書きます。
手法を確立する際、私は以下のような手順で進めて行きます。
※以下の話は、あくまでもその一例を想定して挙げた話です。


エントリーして5分後の為替レートが、エントリー時の値よりも上か下かを予想して、
当たったら、賭け金が2倍になって戻ってくるゲームがあるとします。
(※いわゆる、‘スプレッド無し’の取引時間:5分のハイロー型・ペイアウト倍率:2倍のバイナリーオプションのことですね。
    便宜上、このバイナリーオプションのことを 『BO1』 と呼ぶことにします。)


5分足チャートに
期間:5の、単純移動平均線(= SMA緑色の線) と 加重移動平均線(= WMA黄色の線)
を引いたのが下記の図1です。

簡単手法
図1 : 本日の11時30分 ~ 15時30分 頃のドル円の5分足チャート

さて、何か手法を作ろうと思い、上図を見て、
下記のエントリールールのような、
単純な手法:『手法A』 を思いつきました。

手法Aのエントリールール

《 買いの場合 》

 (1) SMAWMA の向きが上向き。[水平状態も含む。] 
 (2)  ローソク足の終値が、
SMA WMA よりも上(高い)。
 
(3) ローソク足の終値が、前の(ローソク)足の終値より上(高い)。[ ≒ ローソク足が陽線。]
 (4) ローソク足の高値(上ヒゲの先端)が、前の(ローソク)足の高値
(上ヒゲの先端)よりも上(高い)。[ 同値も含む。]

以上、(1) ~ (4)の条件を全て満たしているなら、その(ローソク)足の終値が確定すると同時に、
買い( = Call = High )でエントリー。
《 売りは、上記(1) ~ (4)の逆条件が揃った時。


さて、手法Aはどれだけ通用するのでしょうか?
上の図1の本日の昼過ぎあたりの4時間で検証してみました。

図1で‘親指を立てている’印が、エントリーポイント(その足の終値確定と同時にエントリー)です。
エントリーポイントのすぐ下に、そのトレードの勝敗結果を示しました。
‘勝ち’トレードはチェックマーク(レ点)で、‘負け’トレードは×印で示しています。

結果は、
13勝8敗で、勝率:61.9%!

やったー! 手法Aは聖杯だ!’と喜んではいけません。
実は、今回の時間帯の相場がたまたま、手法Aとマッチして好結果を残せただけで、
レンジ相場が長々と続く相場(特に陽線と陰線が交互に出る相場)などは
検証してみると10連敗以上することもザラにあります。

※実は、私、以前に長いスパンでこの手法のバックテスト・フォワードテストを実施したことがあります。
   この手法の大体の勝率は把握しておりますが、大事な企業秘密wということお教えすることはできません。

  ただし、
『BO1』の条件では、勝率:51%以上は確かにあります。


「なんだ51%って、
 コインの裏表で適当にエントリーした場合も、50%だろう、たった1%上がっただけじゃん…」
と嘆く方も多いかと存じます。

でもBOトレードにおいて、勝率を1%上げることが、どんなに大変で努力が要ることかは
真面目にBOに取り組んでいる方なら、誰もが実感することだと思います。


ただし、上記のような勝率:51%の手法Aの場合ですと、
実際のバイナリーオプションではまったく通用しません。

実際のBOは、『BO1』とは違い、ペイアウト倍率が2倍も無いのがほとんどだし、
2倍ある場合でも、ハイローオーストラリアのようにスプレッドなるものが存在します。


ペイアウト倍率が2倍未満の場合、当然50%を超える勝率が必要となってきますが、
その必要な‘損益分岐勝率(この勝率を上回れば利益が出る勝率)’は、
ペイアウト倍率の逆数、つまり
損益分岐勝率 = 1 ÷ ペイアウト倍率 という式で求められます。
例:ペイアウト倍率が1.8倍の場合 ⇒ 1 ÷ 1.8 = 0.555… ≒ 56%以上の勝率が必要となります。
51%では太刀打ちできないわけですね。

また、ハイローオーストラリアのようなスプレッド有りのBOの場合ですと、
当然、
スプレッドを上回るだけの(予想した方向への)値動きが必要となります。
『BO1』の条件で勝率:51%程度の手法だと
ハイローオーストラリアのスプレッド有りBOの条件のもとでは、
‘スプレッド負け’が頻発して、勝率:50%を下回ってしまうでしょう。


なので、

簡単に思いついた単純な手法Aに、工夫を加えて
さらにブラッシュアップして勝率を上げていく作業が必要となります。


インジケーターをいくつか加えてみたり、このチャートパターンではエントリしないなどのフィルター条件を
付け足したりする工夫です。
例えば、「ストキャスを加えて、値が10以下や90以上の場合はエントリーしない」
      「終値がはじめて移動平均線を越えた状態から2ターン以内でエントリーする」 などの条件を加える工夫です。
(※上の条件は、今適当に思いついたもので、勝率が実際に上がるかは保証しかねます。w) 

バックテストやフォワードテスト(実戦テスト)を繰り返して
その加えた工夫に本当に優位性があるか確認して行き、
最終的に、勝率を損益分岐勝率以上に上げていきます。

実際には、「損益分岐勝率+3%」 以上の勝率の手法が、理想です。
「損益分岐勝率 ~+2%」 ぐらいまでの勝率だと、実運用した場合、利益が出ていることを中々実感できず、
また、連敗が続くなどでドローダウンが大きくなることも多く、
その場合、途中で心が折れてしまいます。w


以上が、私が手法を確立する際の大まかな手順です。
何かの参考にしていただければ、幸いです。