台風は通り過ぎましたが、関西圏はまだ少し混乱してるようです。電車内から淀川を見ると、水位はまだ多いようで、いつも露出してる所が水に浸かってます。河川敷のグランドもグチャグチャのようです。バーベキューをする場所を探して荷物を持ってウロウロする人が沢山いるのが見えました。連休に計画をたてていた人は散々だったかもしれません。車内から一瞬見えたこの景色は関西全体の混乱の一部がたまたまわかりやすい形に縮小して見えたものです。目に見えないもっと大きな混乱が方々で起こっていることが想像出来ます。
そう思って今日のJR西日本の各線が動かなかったり遅延したりしたことは何か見えない部分に起こっている混乱を表しているように思えてきます。こんなに広い範囲わたって長い時間、JRが止まったり乱れたりしたのは、知ってる範囲内では初めてです。何か起こっていそうです。各現場ごとの問題の外側に何かしら共通の要因がありそうに思ってしまいます。すなわち、
「システムエラーが発生しているので？」
と私は考えてしまうのです。
ただの思い過ごしかもしれませんが、鍼灸を学んできたものとしてはとても自然な考えのように思えます。
≪JRの鉄道システムが
身体のシステムと
同質の部分を持つ≫
ように思えるからです。
複雑なJRの鉄道網に事故を起こさず電車を走らせるのは、とても大変なことはすぐわかると思います。あれだけの本数を同時に走らせながら、かなり正確な時間を守っています。これを維持するためにはキチンとした運転計画だけではなく、線路や信号、踏切の点検や管理から、運転士の体調管理、職員全体のモチベーション維持や共通の目標を整備していくのが必要なのがわかります。そして、もっと必要なことは、アクシデントが起こった時の復元力です。復元力を発揮するためには、各現場が共通の目的を見据えて、連絡を取り合いながら、または、各自で判断しながらめいめいが自主的に動いていく必要があるはずです。それはまさに一つの巨大システムです。
巨大なシステムと言えば、人間の身体です。私達の身体は様々な外部の変化に対応して自ら微調整を行っていきます。血圧、体温、呼吸に始まって、消化・吸収と排出、そして、バランス感覚や心の状態まで互いに関係しながら釣り合いを保っているのです。 そして、無数の細胞が集まって同時に働きながら一つの生き物としてふるまうのです 。まさに巨大システムです。
肩のコリと腰痛と膝の痛みが同時に見られれば、背景に共通の要因があることがほとんどなのです。炎症が起きやすい血液の状態が出来上がっていたり、重心バランスの崩れて負担がかかっているのではないかと全体の中から考えるのです。
「腰だけ悪い。
肩だけ悪い。
膝だけ悪い。
たまたま、腰・肩・膝が
同時に悪くなっちゃった」
と私達鍼灸師は考えません。つまり、偶然同時に起こったと考えるのを避けるのです。そして、全体の大きな流れをつかもうと努めるのです。
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みやざき鍼・灸～阪神 西宮 鍼灸院～