メモ:冷えのぼせ(上熱下寒)

"冷えのぼせ"とは、

上半身は熱いのに、

下半身は冷えている状態です。

 

混ざってないお風呂のようなものです。

表面は熱くて触るのも大変なのに、

底まで手を伸ばすとまだ水だったという経験が

大抵みんなあります。それと同じです。

 

【流れる「からだ」】

流れる感触

混ざってないお風呂に

単に比喩的に似てると言うのではなくて、

「からだ」の感覚をある角度から

見た時の感触も全く同じなのです。

 

なぜなら、

「からだ」のある感覚すると

 

【「からだ」は流れている】

 

という感覚があるからです。

固まった固体というだけでなく、

ドロりと流れ出す流体でもあるのです。

 

対流が起こる「からだ」

「からだ」が液体だとすると、

対流が起こり、

温まった流れは上に登り、

冷えた流れは下に下がって

おかしくないはずです。

 

実際にそのようにして

"冷えのぼせ"が起こります。

 

内蔵が液体をかき混ぜている

 

では、

なぜ私達が普段からすぐに

"冷えのぼせ"になってしまわないのは

どうしてでしょうか?

 

それは私達の

臓腑や筋肉といった組織が

働いて液体を絶えず動かして

混ぜ合わせて調整している

―からです。

 

代表的なものは心臓でしょう。

左の心臓は全身に血液を送り出しています。

右の心臓は吸引して全身から血液を回収してます。

 

これは、上と下の熱を混ぜるサーキュレーターでもあるわけです。(循環しているのは血液だけではありません。

もっとゆっくりとした循環や

ミクロな循環を行っている流体もあります。

リンパ液や組織感液なんかも流れています。)

 

五臓六腑:「からだ」で感じられた内蔵

東洋医学の世界では、

気血がキチンと循環することによって、

寒熱の調和されていると考えています。

 

気血を循環させるのは

肝・心・脾・肺・腎といった五臓六腑の働きです。

 

この五臓六腑は、

気血の流れを「からだ」で直接感じることによって、

そこから逆算して導かれたものです。

 

解剖して見つけられる臓器との関連は

強くないと私は思います。

それよりも、自分の「からだ」で感じた

 

【流れる「からだ」】の感触から

見出されて仮託されたもの

 

―だと私は思います。

 

昔の人は五臓六腑がキチンと働いているから

お風呂みたいに"冷えのぼせ"にならない

―と考えていたのです。

いや、「からだ」でそう感じたのです。

 

現在の私達は“冷えのぼせ”していても気付かない

 

"冷えのぼせ"をしている人の中には、

自分が“冷えのぼせ”していることに

気づいてない人が結構います。

 

熱い熱いと言って仕切りに扇いだり、

冷たいものを飲んだりしてますが、

足を触らせてもらうと

冷たくなってたりします。

 

これは、昔の人に言わせれば

五臓六腑が働きを損ねている。

・・・にもかかわらず

気付かずに無理をしているということになります。

 

 

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