2017年3月29日水曜日

想像力は旅の途中。



えーと、今イヤホンからシャッフルで尾崎豊の「15の夜」がなぜか掛かっているんですが、
自分の15歳ってどんなだっけ、となんとなく思い出して。
あんなハッキリ主張するアイデンティティはなかったなと。

その頃は、ただただ想像の世界で、空想して、作って、をやっていました。
そこから現実に引っ張り出されて、愕然としたのは16歳でした。

想像の世界と現実って、全然違う、って思って絶望した記憶があります。

その頃から、空想を楽しむことはできなくなって、
創造もできなくなって、
自分の世界と周囲のギャップや、自分の世界の脆さに打ちのめされていました。
そのときに、自分の世界を打ち出せる強さが、私にはなかったんです。
自信がなかったんです。自分の内側すべてに。
周りの人たちみんなが自信たっぷりに見えて、自分だけが自信がないように思ってました。
で、自分の内面を否定しはじめて、そのまま何年も何年も、否定し続けてるうちに、
思うように描くことをすっかり忘れてしまったんです。
描きたいものを描くとか、好きなことをするとか、
そのやり方を忘れてしまってました。

でも何がなんでも作り続けているうちに、本当に作りたいものを作るってどうすればいいんだろうって思い始めて、追い続けているうちに、時間が経ち、ここまで来ました。

先日、不思議な夢を見て、なんだか思い出しました。
夢の中で、私は壮年の男性で、立体造形や時計を作っていました。
すごく創造的で、すごく素敵な作品を作っていました。
自分の中に眠っていた人で、子供の頃は彼の世界が一緒にあったことを思い出しました。
男の人は白髪混じりでしたが、少年のように悪戯好きで自由な人でした。
ようやく自分が来たかった場所まで来れたから、思い出したんだと思います。

もう一人の男性の自分が、ようやく子供の頃を思い出せるくらいに歳を取ったんだなと。
子供の頃を身近に素直に思い出せるのは、歳を取った証拠だと思います。
自分の心を一周して、歳を取ると子供に還るんです。

私自身はまだ若いと思ってますが、そういう心の旅というのを出来る事を、
長く生きれば知ることができるんだと思います。

今は、部屋にテレビもゲームもないのに楽しいです。

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