母から電話がかかってきた。
「もしもし?
お母さんなんだけと、ちょっと頼みがあるんだけど…」
…またか。
私の母は、たまに頼み事をしてくる。
今度は何?
「妹1ちゃん(私の妹・母の第二子)が、病院に行って、
神経性胃腸炎って言われたのよ」
またか妹の話?
長々と妹1(33歳独身女、事務職、実家暮らし、
彼氏なし歴年齢、太めな体系)
の話が始まる。
時に涙ぐみながら、33歳の愛娘の心配話をする。
私は、「はい」「はい」と、相づちをしながら、聞く。
延々続きそうな話も、やっと結論に達する。
「でね、神経性胃腸炎って、ネットで調べて欲しいのよ」
「…えっと」
「いつでもいいの!急ぎません。
よろしく頼むわ~」
「…」
インターネットに接続していない、うちの実家。
調べ物ががあると、うちに頼みに来る。
前、叔父が白内障の手術をしたいけど、土曜が良いから、
「土曜に白内障の手術をしてくれる眼科」を、
ネットで探してというのもあった。
「はいはい」と、適当に受けてその時は無視。
催促の電話もかかってこないので、
叔父からの真剣なお願いでは、無かったみたいだ。
母の、「調べてあげた方がいいんじゃないかな~?」に、
付き合わされては、たまんない。
労力の無駄。
「ネットで検索」も、母が思っている程、万能じゃないし。
今回は、妹1への母の共依存っぷりに、気持ち悪くなって、
「私は調べません。
図書館に行かれて調べたら良いですよ」
と、断りました。
「はい!図書館に行きます。
自分で調べます!」
って、母は、さわやかに電話を切ってくれました。
うん、最初からかわいい我が子の為に、動いたらいいよね?
何楽しようとするんだか。
もう、33歳まで子供を自立出来ない風に育てたんだから、
手をかけ尽くせばいいよ。
同じ娘を持つ母親として、怒りも感じました。
また、妹の話?という寂しさより、
こんな母親になりたくない、という恐怖。
毒される。
お読み頂き、ありがとうございました!