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読みきりだった
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BOOK STORE EP-0(14)
あれは確か何冊目の
何という名の受賞だったのだろう
ただ人が多く
メディアに出る事のない自分は
ただ書いたのも忘れるほどの前の文章が形になり
それが高価な衣装のように装飾がされ、一冊の書籍になるのを見守っていた
表彰台には立たない条件で
オレの事も関係者の中で数人が知るのみ
そんな風に過ごすうちに
自分の文字がどれほどに読まれるのかさえ分からなく
発行部数に関しては
何かの力が動いているような
決して自分の力ではない気がしていた
「 ろくな大学にも卒業していない人間が経験も無く、読まれる文章など書ける筈がない 」
父親には認めてもらえず
名のある商社の重役に位置する為に
すぐに落ちてゆくような物書きを息子だと知られたくない
簡単に言えば、そうなんだと思う
会場の壁際
白い石膏のような柱が立ち
その一部と同化するように並び嬉しそうに涙を浮かべる受賞者を眺めていた
「 Sari この会場に来てるのかな 」
サラリーマン風の男性二人が近づき、自分の隣で話し始める
「 けど顔も出せないとか、多分すげぇブ男なんじゃねぇの?いわゆる中二病的なヲタだったりしてな 」
好き放題に言葉が繋がれる
自分以外の人間を罵倒している時の顔を、自身で見た事があるだろうか
多分認めたくもない程に酷く卑屈漂う顔になっているのに注意をした方が良い
まわって来たグラスを手に取り
冷たい風に当たりたくて近くの窓を軽く開いた
もしかすれば開放禁止だったのかもしれない
それでも黒い言葉が窓から流れ出て消えてしまえば良いと、都合の良い想いで背を反らし窓から夜空を見上げる
雲一つない夜空
まだ続く知りもしない人間への興味本位な罵倒
出席カウンターでは担当者が代筆で名前を記入した
だから、お前達の散々に言っている人間が隣に居るなど知りもしないだろう
受賞パーティーの間だけは室内に居て欲しいと不毛な時間を過ごしていたが。これ程までに言われる筋合いも無く、その場を離れようとした
「 貴方達にSariの何が分かるんですか? 」
外の景色を見ている自分に聞こえた、もう一人の声の主
背中を窓枠に預けていた傾斜を戻し、先ほどのバカ二人組へと視線を戻す
「 なんだよお前、別にお前の話はしていないだろ 」
バカ1が、新しく登場した可愛い系男子というべきか。とても細身の男に食ってかかる
「 オレはSariの書く文章を尊敬しています。今回の受賞など本当に当たり前でむしろ遅すぎて 」
仮にその男性をマロングラッセとして名付けよう
ならばバカ2が、マロングラッセにバカ1が勝てなくて加勢に入るとか
何故か自分の事なのに
怒りもせず苛立ちはマロングラッセの出現に消えうせてしまう
「 自信が無いから、いつも隠れてるんだよ。あいつは 」
「 違う!!人にはそれぞれ理由があるんだ、憶測で物を言わないで 」
美人なのに結構気が強い
そしてその怒りは自分に関係していて
しかもオレは怒りはもう無く
むしろ、その場を楽しみ始めていた
「 何ムキになってんの?もしかしてお前がSariだったりする? 」
バカ1がマロングラッセをオレに仮定する
またそこも楽しい
「 オレがSariなら、・・どんなに嬉しいか 」
そう言って鞄から全てブックカバーも外された今回の書籍が出され、大切そうに抱きしめている
「 まぁお前みたいなのがSariじゃねぇな、あいつ金持ちだもん。毎回高額納税者に上がるじゃん、そのスーツじゃな 」
その言葉に自分の事よりも気になるマロングラッセの表情が
「 この素晴らしい文章への対価じゃないですか、悔しかったら書いて高額納税者になってみて 」
バカ1とバカ2の顔が人を小馬鹿にした物から、低脳に気付かされマロングラッセの持っている本を叩いた
オレが窓を開けていたせいで本は緩く持たれていた為に、二階の会場から落ちてしまい。真下にある美しい人口の池へと特有の水の音をさせて落ちた
・・・つづく
ブックストアzero
次が後半かと
おとんに反対されちゃって
シャドーな作家になってる翔さん
それに出て来た
マロングラッセ葉'◇')さん
さてさて
どんな風に惚れてしまう?
続きは書けたら来週に
ではまた明日
明日は宿題すすむかなぁ
今日もありがとうございます
なう
マナブくんの
茄子ずくし美味しいそうだったなぁ
これからゆっくり
オレ鳴やzero
きか飴、他新章を
アップしてゆきます↓
エブリスタ★つむぎ部屋