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おさらい
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僕の旦那さま200.祝
駐車場に車を停めて
一日ぶりの自宅
キーをかけて手を繋ぎエレベーターに乗った
「 ドキドキするね 」
「 うん・・ 」
そうだよ
何で今さらドキドキするんだろ!?
何回もしてるし
それに初めての時もかなりのドキドキをした
ただ一枚あるか無いだけ
それなのにドキドキ世界のドキドキワールドだ
手の平の中を
人さし指で撫でられ
オレの手は汗で湿ってるけど
翔ちゃんの指は冷たくて丁度良い
エレベーターからドアの前までなんて数秒しかない筈なのに
まるで何メートルも離れているみたいだ
ドアの鍵が外され
中に入ると自動的にライトが灯いた
ずっと我慢してたんだもん
黒髪王子に聞かされた声に、こんなに反応しちゃうなんて
「 んにゃ・・ ァッ 」
玄関すぐの壁に強く押され
左腕が雅ちゃんの腰の隙間に
翔ちゃんの右手は頭を守るような、固定されるようにしっかりと後頭部を支えていた
そのまま旦那様に捕られてしまい
オレはされるがまま
キスして
唇の端から舌が入って
すくうように ・・唾液が零れてしまう
何度もしてるのに
どうしていつも初めてみたいなんだろう
ゆっくりと落される細い鉄の重なり合う音
何度も見てるけど
こんな風に明るい場所で見るのは初めてだ
「 めちゃ上向いてる 」
「 雅ちゃんのせいでしょ 」
嬉しいけど恥ずかしい
だってオレも同じ
旦那様と同じなのに
オレは奥さんで、
一緒なのにされちゃう方なんだもん
知らない間に片足になり
ボクパン姿の雅ちゃん
色んな場所を手の平が
撫でるから力が抜けて思わず膝から座り込んじゃった
「 そんなにオレの食べたい? 」
床に着いてしまうと
確かに顔の位置と翔ちゃんのそれは同じ場所
あー・・んってする?
聞かれちゃえば、拒否る理由がなくて思わずハムって先を食べた
まだよく分からない
どうすれば良いのかとか
同じだけど
された事ないから
「 もう少し、くち開けて・・ 」
これがオレにとか
考えただけで、ドキドキMAXで
にゃんかやばい
息をするのが難しく
水の中でシュノーケルをするのと反対だ。鼻で息をしてくちでいっぱいにする
ちょこんと舌で
軽く撫で、吸ってみたら
ぎゅっと大きくなった
「 揺らすから、そのままにしてて 」
なに?何をどうするの?
頭を撫でるように固定され
いりぐち・・と
喉が苦しくなる場所まで 入り出てく
少し咳が出て翔ちゃんのを咬んじゃった
「 あっ・・ゴメンね 」
「 大丈夫、・・なんか抑えきれないな 」
それって我慢出来ないってこと?
翔ちゃんも膝を折り
オレと同じ視線まで顔を下げた
瞳の色は黒くて
奥の方にもっと黒いお月様のような楕円が見える
薄く解けるようなグレーがかった茶色
何をさせても緊張なんかしないように見える彼が、オレに緊張してるって嬉しい
「 翔ちゃん入口だけ試してみて・・まだ少し怖いから 」
無言で微笑み
オレの腰を軽く抱き上げると
今度は翔ちゃんが玄関の反対側の壁に背中をつけ
オレを膝にのせ呼吸が近くなる
一緒にしばらく何も布一枚もない場所で触れたまま
ただ一番近くにいて二人の鼓動は同じ速度でドキドキとしていた
「 湿ってる・・それに温かい 」
「 ん・・、翔ちゃんのもオレのにキスしてる 」
ゆっくりと覆いかぶり
ライトが日食のように翔ちゃんの影でオレを暗くした
「 何も隔たりが無いなんて初めてだ 」
それはどういう意味?
オレと?それとも本当に全部で初めて?
「 雅ちゃんは全部、翔ちゃんが初めてだよ。だから全部教えて? 」
ちょっと怖いけど
何も準備してないのに
だけど今は痛いとしても、このままで翔ちゃんと・・
「 雅ちゃんはオレの物だよ。他のヤツになんて絶対渡さないから 」
「 オレもやだ 」
翔ちゃん以外なんて
考えも出来ない
腕を襟足に添え
静かにスライドして角度を変える互いの身体
何も無いなんて不安だけじゃない
とっても幸せで
オレは翔ちゃんを見上げたままで
その時を待っていた
・・・つづく
何も無いって大変だなぁ笑
でも何でも初めてって
楽しいね
今からふんわりパンケーキを作って
それで自由研究をします
さてさてどうなるやら
明日は書けるかな
まだ繋がって
ないもんねー!!
なう
水分補給してゆっくりね