BOOK STOREは
テーマ:読切りにて入っております♪
読みきりだった
BOOK STORE
お気に入りにしていただいたようで
初めて
→本屋1
BOOK STORE 27
後で出てくると真っ赤になりながらもソファーで座る翔さんが見え
無理に窓も開けずにどうしたの?って思わず聞いてみた
「 店なら自然に風が入って来るけど、ここだと冷えるからな 」
ブッ、それって普通に隙間風なんじゃ
翔さんから見えないように窓へ向かいベランダへの風を入れた
「 これで大丈夫ですか?少し冷えたら閉めましょうね 」
自然に風が入る、やはりあの店が良い
翔さんと一緒なんだと実感できる
ビールを缶のままでテーブルの上へ
夕飯もまだだろうと、だけどコンビニで買って来たのは白飯のおにぎりとさば缶
それに豆腐と納豆だった
「 つまみだな 」
「 遅いですからね 」
今夜の校了で明日は昼からの出勤
だから少しゆっくりも出来て、つまみの夕飯だなって
翔さんの店にはいつも食材を買って行き作る前提で行くけれど
自分の家では自炊の方が少ない
だから幻滅されていないか心配になる
「 あのやっぱり何か買って来ましょうか 」
「 なんで? 」
なんでって・・
せっかく初めて泊まりに来てくれて
それなのに何も出せなくて
こんな缶詰の記念とかやっぱり嫌だ
探せば24時間のスーパーだってある筈だ
「 こんなの夕飯じゃないですから 」
「 だから二人なら何でも美味いって言っただろ 」
だって・・
翔さんとの思い出を
こんなサバ缶とか
オレんちに初めて来てくれたのに
普段からきちんとしておけば良かった
何もしてないって思われるのも嫌だ
全部が嫌でなんだか悔しくて
沢山の後悔に思わず涙がにじむ
「 本当にバカだな、あの時はサバ缶だったよな?なんて思い出話の方がずっと楽しくないか? 」
「 楽しくないです
オレの部屋は良い匂いがして美味しくて
それでいて・・
また来たいって思って欲しいです 」
黙って見つめられて
翔さんだってそう思ったでしょ?
そんな風に受け取ってしまう
「 お前さ、何度バカって言わせるつもり? 」
「 どうせオレはバカですよ 」
ビール缶をもったままで引き寄せられて
耳元で囁かれた
「 一番食べたいもんは、目の前にあるだろ 」
それが自分だと分かるまで
数秒かかってしまい
気付けば翔さんの長いまつ毛だけが見え
ゴクんとオレの唾液を飲み込まれた音がした
・・・つづく
では発表会に
行ってまいります
この二人は
古いタイプなのか
だけどラブラブで
羨ましいのでございます
なう
これからゆっくり
オレ鳴やzero
きか飴、他新章を
アップしてゆきます↓
エブリスタ★つむぎ部屋