【登場人物】事件は起きた。
うさこ:度胸のあるビビリ
ぺんちゃん:かつてカリフォルニアに住んでたビビリ
そう、11月20日市場で朝ごはんを食べようとしたときだ。
注文したのはチョコのお粥とメキシコ風ピザ”Tlayuda”(トラユーダ)。
チョコの飲み物には顔くらいデカいパンがついてくる。
トラユーダはパリパリのトルティーヤに豆ペースト、オアハカチーズにお野菜を乗せたもの。
サクサクパリパリおいしくてどんどん食べてたんだけど、
「なんかこの葉っぱ(に見える黄色いかぼちゃの花)汚れてるな」と思って
かぼちゃの花をどけた瞬間わたしは出会いました…
丸まった花の中にきれいに包まれたいもむしくんに。
お…落ち着け。
ここは異国。一匹虫が迷い込んでいたくらい何騒いでるの?
寛容な心を・・・・
と思いながらも恐る恐る花を開いて見てみるたび、
もれなく包まっているいもむしくん……!
何やこれ!???具材の内か!?とんだいもむしピザやないか!!!!!!!!
花をどけて果敢に挑むも、
花外にまでいもむしくんを発見してこの世の絶望を見ました。
さようなら、トラユーダ。
・
気を取り直して街へ…。
サントドミンゴ教会へ行ったり、
色に溢れて綺麗な街並を散策。
13時にオープンすると同時に「Los pacos」へ。
地球の歩き方で見てから絶対行きたかったレストラン。
イチオシは7つのモーレソースが楽しめる「MOLE COMBINADO」
ソースって意味の「モーレ」。唐辛子やスパイスを煮込んで作る。
メキシコ風カレーって思ってもらったら分かりやすいかも。
奥にあるのは焼いたオアハカチーズ。なんてシンプルな料理なんだろう。またもよく伸びる。
ウェイターのおっちゃんが、キャッキャするわたしたちを面白がって
サービスで小皿を出してくれた。
チャプリネス(コオロギの佃煮)。
もう今日は何なんだよ。虫デーかよ。
スタッフがおいしくいただきました。
結構ちゃんとしたお店だったけど、ふたりで300ペソ(1800円)。
一皿の量が多いからどこ行っても安い。
・
さあ、この旅の大目的である「ゲラゲッツァ祭」へ向かおう。
この町の一大イベントであるゲラゲッツァは、小高いフォルティンの丘の上にある「Auditorio Guelagezta」で行われる。
丘までの道のり、両脇には絶えず露天が。
チャプリネス店がすごく多い。もうやめて、今日虫は見たくないの。
肉体的疲労と身体的疲労に侵されながら、スタジアムに到着。
この見晴らし。
ゲラゲッツァは、オアハカの37%を占める先住民族の伝統的な舞踏を
次から次へと披露するお祭り。
外には出演する民族の方々が。
アメリカ人の友達にチケットサイト「Ticket master」で買ってもらったチケットを引き取るために窓口で手続き。
印刷したバウチャーを見せて、パスポートを見せて、購入したクレジットカードを見せて…ととても厳しい。
日本から買おうとしたけど、全く歯が立たなかったので
アメリカ人の友達がいてくれてよかった。
ようやく手に入れたチケットを見て感動もひとしお。
地元の人たちの多くは、無料で開放される立見席(すごく並ぶ)に入るよう。
わたしたちは優雅にS席で観覧。
有料席には何故か麦わら帽子をプレゼント。
オール生音なのがすごい!
可憐に踊ったり
じりじりと求愛したり
ひょうたん持って泥酔するお姉さんがいたり
儀式が行われたり
何かを飲み始めたり
虎をあやしたり
取っ組み合ったり
謎の人たちがいたり…。でも何が一番驚いたかって?
民族が変わるごとに客席にパンやチョコを投げ込まれたこと?
途中でパイナップルまで投げ込まれたこと?
それも驚いたけど違う。
この祭りが5時間半ぶっ通しで行われたことだよ。
花火は打ちあがるわ、舞台上で火花散るわ、特産品はボコスカ投げ込まれるわ
もう「狂乱」ってこういうことを言うんだね!?という宴。
「メキシコ人はぐだぐだするのが好き」ってティオティワカンのガイドさん言ってたけど
フィナーレが始まって何分経っても全く終わる気配がなく…。エンディングテーマが鳴りやまない。
異邦人が珍しいのか
「ねぇねぇアナタたちどこから来たの?一緒に写真撮って!」とよく言われました。
出場者じゃなくてこっちなの!?別にいいけど!!
・
帰りは疲れ果てすぎて情熱もなく
虫が出そうにないイタリア料理屋で食べました。
おいしくはなかったけど虫が出なかったので満足です。
・
しかしこの夜、お腹を壊すうさぺん。
「チョコおかゆで火が通りきってない水を摂取してしまったのでは?」という説が濃厚。
こんな時に役立つのはそうだよ。正露丸。
こういうとこ行くときには欠かせない。日本の薬に感謝。
よん
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