O157 の食中毒で死亡された方があり、大きく報道されました。

腸管出血性大腸菌はベロ毒素を作り、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症を起こします。O157 は、この腸管出血性大腸菌の代表的な細菌です。

O157S
  O157 出典:国立感染症研究所


<感染経路>
O157 は家畜(牛、羊、豚など)の大腸をすみかにしています。その糞便から水や食べ物を介したり、感染した人から人へ感染します。

※熱には弱く、75℃で1分間以上の加熱で死滅します。


<症状>
潜伏期は3~5日。
激しい腹痛。頻回の水様便の後に血便となります。有症者の6~7%が、数日から2 週間以内に、溶血性尿毒症症候群や脳症などの合併症を発症します。


O157 は感染力が強く、100個程度 が体に入っただけでも、発症させてしまいます。
厚労省は「予防のため、生肉を使った肉料理を避けることや、肉の中心部まで十分に加熱することが重要です。」と言っています。平成24年7月から、牛レバーの生食用としての販売・提供は禁止されました。