被災地の式典では、取材ヘリの爆音がが哀悼の言葉を掻き消すという、二十年前と同じ愚が繰り返されたそう。ネットのニュース動画でその夜に見た「黙祷」の瞬間に湧いたシャッター音には、古い映画などで聞いた旧式のキャッシュ・レジスターやスロット・マシンの回転音みたいに聞こえて、楽しげに誰かの大切なものを搾取している様を見ているような、そんな種類の不快さを感じてしまった。真摯に祈っている人々の胸の中には、大切な人々への思いしかなかったと思うから、こんなことが気になるのは、やはり、あの時遠くに居た人間の感情なんだろうと反省もしたけれど、会場の一回り外からでもこの人たちの機材は十分にその用を果たすだろうから、もう少し離れて、 「祈りの時の静けさ」 を守る「心遣い」ができなかったものなのだろうか。
震災・災害・事故・宗教(最近ここにマスコミが入ってきた）に関しては、思うことは作品に、ブログには（しかもこんなカキチラシブログには(_ _;)）あまり詳しく書かない と決めているのでこのへんでやめますが、耳の中に残ってしまった不快な音はしばらく消えそうにない。怒りというよりも、これは悲しい音だ。
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以下自作のことで意味不明な文章になってしまうかもしれませんがｍ(_ _;)ｍ
『 琥珀ノ宴 』 ( コハクノウタゲ ) という、三日月バビロンで上演した舞台の主人公の
「ミカルちゃん」（初演２００９年時、再演２０１３年時共に木原春菜演じる）
は、阪神淡路の震災時に乳飲み子だったという子。物語のメインで語られる部分ではないのですが、そのことと、その時に起きた悲しいできことが、記憶には欠片も残っていないほど幼かったミカルちゃんの、あの日々明る （すぎるくら） い＾＾；賑やかな、東京郊外の (やる気のない＾＾；） 神社一家で元気に育ってきた心や性格にも、陰影を残している。伝え聞く母の面影やその時の様子を、理解とか受け止めるとかではなく、分かることも、今はまだ分からないことも全部を心にしまって、時折静かに心で対話をして、あの性格が出来上がったように思う。 (自分で書いていて「思う」っていうのもアレですが＾＾；、ミカルちゃんは書いたというより気付いたら生まれてて隣でニコニコしてたというハハオヤ思いの安産な子でしたので（笑）。それ以外ではあの話は、執筆中は色々と、面白い現象にも遭遇しましたが…文字にすると下らないのでナイショです＾＾；。）１３年目の夏の盆に、母親のお墓参りに 「ひとりで」 現地に帰った１３か１４才のミカルちゃんが、今のおうちである東京の神社に返ってくる。そこが物語の始まり。季節はプロローグの真冬から夏へと還り、ゆっくりと秋、そして真冬の、あの一夜へ。
あの「ミカルちゃん」も、成人式なんだなぁと、今年の成人の日にもちょっと考えた。
あの陽気な人々が、大騒ぎしてハレギを用意したことだろう （ちょっとエロかった神主は、渋さを増しても今もきっとあのままでミカルを溺愛してるだろう＾＾；。慈雨吉オジサンはしがない発掘屋（大先生にはなっていない）のままであろう。ミコトちゃんは凄く近所に、ノリちゃんはちょっと遠くに嫁にいってるな。祈ちゃんとは成人式の開場で隣だな…と、なんだかその後の人々が瞬時に鮮明に目に浮かぶ＾＾；）。ミカルは、灯華の遺した着物を着たかな。お母さんの実家でもあるここに、澄夏さん（←初公開・お母さんの名前（笑））の着た振袖が残っていれば、それを着ただろうけど、どうかな。
早朝の祈りから始まって、なんとなく一日中、ミカルちゃんが隣に居た一日だった。
画像は藤原カムイ先生による『 琥珀ノ宴 』 のチラシ（初演時Ver.）。
（マトマリナシ）
↑Please click↑追記：つい数日前、Ｔｗｉｔｔｅｒで、“○○○で泣ける話があったな、あれ見たい」と言う感じで『 琥珀ノ宴 』 のことを書いてくれた方がいた。（○○○に当てはまる笑えるキーワードは絶対に『 琥珀ノ宴 』だとすぐ分かりました ( 笑））嬉しかったです。ここを読んで下さっていたら、ありがとうございます@^ ^@。他の方も、「海を見ると『ＰＨＡＮＴＡＳＭＡＧＯＲＩＡ（ファンタスマゴリア）を思い出す」とか、流星のたびに「ららら達成！」とか書いてくださってたり。。。そういうの見ると、本当にありがたいです。心にいつかきっと使う日がくる絆創膏を貰っておく気持ちです。この場を借りて心より御礼申し上げますｍ(_ _)ｍ。
（Twitterでそういうお客様にカイタヒトなんかが絡んでいいのか迷うほうで、すみませんm(_ _;)m）
