古代マスク様信仰 | over the citylight,under the MOON

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とある劇作家ののほほん日記

科学史でいうなら、近代化とは「衛生思想の普及」だったはずだ。

kiri.jpgインフル罹患者が次々と出ている(…そして明らかに罹り始めの人が働いてる…)某オシゴト場。蔓延後にマスをク配っても、もう遅いよなぁ・・・@・ェ・@。
数年前ここでもらったインフルエンザで酷い目に逢ったので、(そうじゃなくてもいつも誰かが風邪ひいてる- -;)、私はここへはマスクをせずに立ち入ることはしない。おかげでまだ無事。しかし油断大敵な場所である。

マスクの大きな箱が、その部屋のど真ん中に、しかも蓋を開けたまま「鎮座」ましましている(笑)。
なんかね、「これが有るから大丈夫だよねみんな!」って、箱がキラキラと言ってるみたいな印象なのですよ。どでんと、どまんなかに「奉ってる」って感じで、見た瞬間に笑いが出てしまった。「諦めて休ませるという選択肢はないのかここの人たちは?^^;」(私はオシゴトいただくだけの外注なのでそこまで頑張りません)。と問うと、「大丈夫。マスクすれば大丈夫」という返事が案の定来た。

“科学史でいうなら、近代化とは「衛生思想の普及」だったはずだ。”

という言葉がここで浮かんだ。ここは近代現代じゃない。
「古代・マスク様信仰」。
「マスク箱を奉っても流行り病は消えませぬ!」と叫びつつ、しかしイニシエの巫女の格好でもして大幣をぶんぶん振ってやりたくなった。
きっとマスク箱を囲んでプリミティブな祈祷の群舞が始まるに相違ない。


インフルエンザは空気感染はしない(後記しますが)とはいいますが、昨日までここに居て今日寝込んでいる人や、目の前にも罹患者がいて、その人たちと共有するPC、電話器、机や椅子。そんなものをべたべた触った手でみんながそのマスクの箱に手を突っ込む。100枚入りの大箱だから、ゴムヒモ部分が絡んで取りにくく、数枚取り出してしまっては、要らない分をむんずとつかんで箱に突っ込み直す。あかん。これはあかん@;ーェー@。

その様子を端的に、劇団メンバーきっての理化学派である柊くんに伝えたところ「なんでそんなに何もかもが間違ってるの?^o^;」と、大変面白がっていただけた。
自分もマスクに助けられてはいるが、私はこの部屋に入る前に装着し、このビルを出たらそれを捨てて手洗いし、新しいのに変えている。虚弱体質なのでその位しなきゃ自分を守れない。それでもかかることがあるのだから、あの部屋のマスクは恐ろしくて使えない。

きっと被害は拡大するなぁ、と思っていたら、また代打要請のメールが入った。罹患してたひとが倒れたんだろうと思ったら、その人はまだ頑張っていて、他の人だという。
・・・皆で舞いながら果てる気かあの国は・・・、となんだか切なくなった。



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インフルエンザの空気感染について追記します。

インフルエンザは飛沫感染や接触感染(罹患者が触れたものについたウイルスによるもの)が主で、空気感染に関しては心配ないという人が多いですが、飛沫「核」感染というものが有り、昨今では「それによる空気感染にも注意すべし」という考えが主流になってきています。狭くて、冷暖房使用のために気密性の高い状態になったビルなどの、乾燥した部屋などでは、飛沫から水分の飛んだ、ごく細かい粒子である「飛沫核粒子」がけっこう長い間空気中に浮遊することがあり、これを空気と一緒に吸い込むことでもインフルエンザは感染します。空気が低温で乾燥していると、ウイルスはより長く感染性をもち続けてしまうのです。「条件がそろうと空気感染が起こることがある」程度には、考えていたほうがいいように私は思います。素人意見ですので間違いが有ったらすみません。でも、用心にこしたことはないでしょう?@^ェ^;@あれは大人でも苦しいもの@;ーェー@ノ †。


(カキチラシ)


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