花だけが届く場所 | over the citylight,under the MOON

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とある劇作家ののほほん日記


一緒に居た時間より、
居なくなってから時間の方がもう長い。
そんな貴女の誕生日。

“太陽系を飛び出していこうとする探査船みたいに、どんなに遠くてもそこに居る。”
そんな風にかなしく思う日も有るけれど。

なんだ、やっぱり、ここに居たのか^^。
手向けるのではなく 手渡す気分で、
ささやかな花を飾る。少女めいた春色の淡くはなやかな小さい花束。
もう変わることのない笑顔で目を細めるそのひとは、
同じだけ重ねる筈の月日を何色にも染めないままで、
そのぶん連ねた薄硝子の向う側。

そちらには、花だけが届きますか? CQ、CQ。

大人し気に明るくて、淡いのに華やぐその水彩色は
ずっと少女のままのそのひとに良く似合う。
自分にはもう、ちょっと気恥ずかしいような気もする春の花束。
贈り物ですか? と聞かれ、頷くのに一瞬戸惑ったのは、
…まあ、許したまえ^^;。




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