明治期に腰掛神社から譲り受けた神輿、南湖で初めて浜降祭
[住所]神奈川県茅ヶ崎市南湖3-4-40
[電話]046-267-2939 - 日枝神社

金刀比羅神社(ことひらじんじゃ)は、神奈川県茅ヶ崎市南湖にある神社。現在は市内中島の日枝神社の兼務神社である。御朱印の有無は不明。

創建年代や由緒は不詳。御祭神は金刀比羅大権現。例祭は4月10日に近い日曜日。コミュニティバスの停留場「金刀比羅神社前」がある。

当地では、茶屋町に近い法林山金剛院に、明治6年(1872年)、茅ヶ崎村最初の小学校である琢章(たくしょう)学舎が開校した。

明治22年(1889年)には茅ヶ崎村役場が開かれた。明治31年(1898年)、東海道本線の茅ヶ崎駅ができた。

こうして南湖は、茶屋町・鳥井戸・上町・中町・下町の5つの町内に分かれ、当社は上町の氏神で、「かみ」と呼ばれている。

おそらく、江戸時代には現在は中町の氏神となっている八雲神社一社を祀っていたもので、明治になり、それぞれの町内が大きくなったために、独立したもの。

当社の神輿は明治44年(1911年)、芹沢腰掛神社から譲り受けたもので、南湖地区で初めて浜降祭(はまおりさい)に神輿を担いで参加したという。

当社は現在でも毎年7月の海の日に神奈川県茅ヶ崎市西浜海岸で行なわれる浜降祭に参加する一社である。

神輿譲渡から100年目に当たった平成22年(2010年)には、腰掛神社の例大祭に合わせて里帰り渡御が行われた。

当社に接した南側には稲荷神社がある。当社の境内社ではなく、神奈川県神社庁に掲載されている独立の神社である。

【ご利益】
海上安全、交通安全、地域安全
金刀比羅神社 神奈川県茅ヶ崎市南湖
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