五重塔と千畳閣で歴史に触れる・塔の岡〜初冬厳島行(15)←(承前)
塔の岡から御笠浜へと降りて、太陽の沈む方向を望みました。
遠くに見えるピークの左が駒ヶ林、だと思います。
大鳥居はこの右側にありますが、朝に干潮だった海はすでに満潮となっていました。
厳島神社を振り返ります。
朝には干潟が広がっていましたけれど、今は海水に満たされて、また別の姿となっています。
よく見ると、わずかに残された砂浜に何かいるようですが…
アップ。
やはり、鹿でした〜(笑)
何だか一頭だけで、黄昏れているようです。
厳島神社の由緒書き。
暗い中に到着して急いでいましたから、この時に初めて気付きました。
嚴嶋神社御由緒
一、御祭神
御本社・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
・・・・田心姫命(たごりひめのみこと)
・・・・湍津姫命(たぎつひめのみこと)
・客社・天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)
・・・・天穂日命(あめのほひのみこと)
・・・・天津彦根命(あまつひこねのみこと)
・・・・活津彦根命(いくつひこねのみこと)
・・・・熊野櫲樟日命(くまのくすびのみこと)
一、沿革
嚴島は太古よりその山容に霊気を感じ、島全体が神として信仰されてきた。
社伝によると、嚴島神社は推古天皇元年(五九三)に、この地域の有力者であった佐伯鞍職(さえきのくらもと)によって創建されたのが始まりとされる。
仁安三年(一一六八)当時の太政大臣 平清盛公によって寝殿造りの様式を取り入れ造営されたものが現在の社殿の礎となっていると伝わる。
鎌倉時代の二度の火災を始め、台風等に幾度となく被災するも、その時代の人達の尽力によって修復されてきた。
社殿群は国宝及び重要文化財に指定されており、平成八年(一九九六)に、世界文化遺産に登録され現在に至っている。
一、主な神事
御神衣献上式・・・一月・・・一日
歳旦式・・・・・・一月・・・一日
地久祭・・・・・・一月・・・五日・祭典後舞楽奉奏
桃花祭神・・・・・四月・・十五日・祭典後舞楽奉奏
桃花祭神能・・・・四月・・十六日より三日間
講社大祭・・・・・五月・・十四日
講社御島巡式・・・五月・・十五日
推古天皇祭遥拝式・五月・・十八日・祭典後舞楽奉奏
例祭・・・・・・・六月・・十七日
市立祭・・・旧暦・六月・・・五日・祭典後舞楽奉奏
管絃祭・・・旧暦・六月・・十七日・海上渡御
菊花祭・・・・・・十月・・十五日・祭典後舞楽奉奏
御鎮座祭・・・・・十二月・初申日
鎮火祭・・・・・・十二月三十一日
月旦祭・・・・・・毎月・・・一日(一月を除く)
月次祭・・・・・・毎月・・十七日(三月六月十月を除く)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上
御笠浜で大鳥居をバックに記念撮影。
やはり、このアングルは是非モノですから(苦笑)
同じく(笑々)
こちらも定番のアングル。
もう太陽が、山の端に掛かっています。
ここからあと少しで夕暮れとなりますので、急ぎお土産を買い求めるため、表参道商店街へと歩を進めました。
そのため、往路で撮っていなかった石鳥居を、復路でも撮り忘れてしまったため、こちら↓にてご参照ください(泣)
Mさんは、とにかくコレ!という「もみじ饅頭」を求めて、何店か覗きながら慎重に品定めを始めます。
私たちは、ともあれ今夜、帰ってからの夕食というか直会用に、持ち帰り可能な酒の肴系を探しますが、特に思うものが商店街にはありません。
そこで思い切って、商店街の山寄りに平行している町屋通りへと行ってみます。
何か、地元の方々向け商店などあるのではと期待しつつ…
すると、ありました〜〜!「中村鮮魚店」!!
これぞまさに、求めていた佇まいです〜\(^O^)/
お誂え向きに夕餉へ向けて、様々なお刺身など鮮魚がどっさりと並んでいました。
感謝です。
この写真で陳列に空いているスキ間が、私たちの頂いたもののあった所(笑)
ひととおり買い終わったと思ったら、サチエが店内で練り物なども見つけてしまい、さらに買い足しています。
ここの女将さんは山登りがご趣味とのことで、私たちの格好を見て「弥山登って来たの〜?」と気さくに話し掛けてくださいました。
そこへMさんから、お土産購入が完了したと電話が入りましたので、タイミング良く合流して、港へと向かいます。
JR西日本宮島フェリーの「みやじま丸」。
出港は16:40。
往路は「ななうら丸」でした。
千畳閣を出てからまだ1時間ほどしか経っていませんけれど、もうこれほどの夕暮れになってしまいました。
この日の日没は17:01なので、それまであと20分ほど。
出港しました。
ちょうど大野瀬戸の向こうへと、太陽が沈んでいきます。
乗船中、ひたすら太陽を追っていましたが、雲の下から、この日最後の姿を見せてくれました。
これぞ、夕陽。
海上には、より強く光の道が繋がります。
あと僅か。
精一杯に今日最後の光を放ちます。
また、おいで。
そう言って頂いているような眩しさでした。
そして残照…
神の島へは、また陽が昇ります。
ありがとうございました。
(おわり)