お知らせ

この記事は夏休み前に書いたので、時差ありありです。
ご了承していただけると有難いです。







少年は言った。

なぜ、空は青いんだ。

母は答えた。

太陽光線には全ての色が含まれている。

それぞれの色には波長がある。

例えば赤は長い波長。

青は短い波長。


地球の大気には多くのチリが舞っている。

赤い光は波長が長いから、このチリの隙間をぬってまっすぐ地球に届く。

でも青い光は波長が短いから、このチリにぶつかる。

ぶつかった青い光は大気に散乱して広がる。

だから、空は青いのだよ。

少年は言った。


理屈はわかったよ。

でもどうして青でなければいけないんだ。

僕は緑の空がいい。

母は答えた。

それはどうにもならないことなんだよ。

誰にも変えれない。


少年は叫んだ。

何日も何日も叫びつづけた。

僕は緑の空がいいんだーーー!!!

少年は怒った。

何で空は青いんだ!

ガオー!

ガオー!!

ガオー!!!

どんなに叫んでも、どんなに怒っても空は青いままだった。




では、空の代わりに日本語の宿題(勉強)という言葉をあてはめてみよう。

※本来ドイツの教育だけでも立派な大人になれる。日本語の学校はあくまでもオプション。行かなくても困ることはない。

母の応答を社会制度や勉強の必要性の説明に置き換えてみよう。

そうしたらこれがマキロンと長男の会話に変わるから。

この世には自分の力で変えられないものがたくさんある。

それを受け入れられない年頃がある。

理性が受け入れても、自分の心が受け入れない。

いくら嘆いても無駄であることを分かりつつも、嘆かざるを得ない時期がある。

100回繰りかえしてでも、反論したい時がある。

両親は、100回説明をすべきなのですね?

では100回説明をしても納得しなかったらあなたはどうしますか?



この話しには続きがあります…

少年は100回目にまた、叫んだ。

そして父が言った。

同じことを何回繰り返しているんだ!

どうしようもないことを何回言っても無駄だろう!

耳にタコができた!

少年は何も反論しなかった。

ただ目に涙を浮かべてじっと下を向いた。

その涙は、自分への反省ではなく、

父への反抗心とこの世には変えられないものが存在することへの

怒りを意味していた。

101回目に少年が叫んだ時、

母はいつもの説明をしなかった。

その代わり

とっておきの笑い話があるのよ。

と言って話し出した。

「ある男が道を歩いていたら…」

少年の曇った顔にほんの少し光がさした。

「そこに大きな木があって…」

顔が明るくなってきた。

「仕方がないからそれをパンツのなかに入れたんだって。」

少年は笑っていた。

そして二人は一緒に笑った。

おしまい





子供にはいろんなタイプがある。

親に諭されて堂々巡りの文句を言わなくなる子がいる。

親に叱られて文句を言わなくなる子もいる。

うちの長男はどっちのタイプでもないんだ。

諭されて理性で納得するが、心が許さない。

そういう時、あなたならどうする?




マキロンは自分のやり方が正しいのかどうか分からない。

マキロンの場合、一緒に話し合いをして、それでも堂々巡りだったら、気分転換をさせてやることしかできないんだ。

一時的にでも気分が明るくなるでしょ。

親は子供が大変な状態にあると、誰しも生きた心地がしない。

でもね、一緒になって暗くなってもいいことないような気がするんだ。

陰鬱になろうが、明るくしていようが、どうしようもないものはどうしようもないんだ。

それだったら、明るく冗談言って笑っていたほうがいい。

これって実は子供を育てていて気づいたことではないんだ。

マキロンだって生きていれば、いろいろあるさ。

苦悩だってしたさ。

でもね、何も変わらなかったんだ。

むしろ悪い結果になった。

でもね、それで一生苦虫を噛み潰した顔をしていればいいの?

過去を振り返ってずーっとそれを悔やんでいればいいの?

そうじゃないよね。

大変だからこそ、笑っていた方がいいのだとマキロンは思う。

苦しいからこそ、自分も笑って、人にも笑ってもらうんだ。

マキロンの人生の目標は

笑うことなんだ。




今日はマキロンの笑いに対する想いの記事を読んでくれて、ありがとー



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