なんとなく録画した映画を
なんとなく一人で観た
<黒い雨>
<山椒魚>や<ジョン万次郎漂流記>の作家
<サヨナラダケガ人生ダ>の漢詩の訳でも知られる
[井伏鱒二]原作(1965年発行)を映画化したもの(1989年公開)
公開された時の記憶もなんとなくあるけれど
今まで一度も観たことがなかった
広島の原爆と、その後の被爆した人々の話
一瞬の閃光のもとに始まる悲劇は
ここで簡単に言葉にまとめる事もできないほどの
衝撃的で悲惨な映像と
被爆者であることの恐怖を
画面を通して震えるほどに感じさせる
なんとなく、なんとなく、なんとなく
そんな調子でテレビ画面にむかった自分を
反省したくなるくらいのショックが残る映画だった
日本におきたそういう実態を、言葉や文章だけでなく
つくられた映像としてわかっていても、目にみることで
ほんの少しだけでも感じ方が変わるのだろう
8月15日 終戦記念日を前に
改めて、今、こうしている何てこともないことにも感謝する気落ちが深まり、蝉の抜け殻さへも愛おしく感じたりして、、、