9/18 全州から75分~全羅南道 順天(スンチョン)鉄道文化マウルに残る日本式鉄道官舎を訪ねて
9月の全州・順天(スンチョン)・大邱(テグ)・ソウルの旅 こちら↑のつづきです。
湖南(ホナム)鉄道共同組合 事務局長のチョさんが、「展望台へ行ってみましょう」と、この坂を上りはじめました。
側道に竹が植わっていて、죽도봉슾길(竹道峯森道)と呼ばれるこの上り坂は、全国の美しい森の道に選定されているそうですよ。
日本統治時代に大きな鉄道病院がソウルの龍山とここ順天の2ヶ所にあったそうですが、その場所は、青い屋根の奥に見える2階建ての建物と左隣の空き地のあたりだったそうです。
鉄道文化村の展望を満喫した後は、こちらの階段を降りまして、再び散策開始。
こちらの2棟続きの建物は、 鉄道病院の職員が住んでいた官舎だそうです。
現在はトタンの屋根に吹き替えられた住居が多い中、左側(手前)は、当時のままの姿という貴重な住宅。
持ち主は東京に住んでいたそうですが、どうやら亡くなったらしく、主がいない状態だそうです。
各建物には、当時の官舎番号を示す数字表記が残されていました。
看板の文字さえなければ、ここは日本かと見紛うほど。
「わが国では、駅に近い場所に職位の高い職員、駅から遠い山側に職位の低い職員が住むし、玄関は山とは反対側に造るのに、日本の家屋は、駅から遠い場所ほど地位の高い人が住み、玄関も山側に設けるというように韓国とは全く反対なのが不思議ですよね。
当時のわが国では、トイレは屋外にありましたが、こちらでは屋内にありますし」と、チョさんが当時の日本と韓国の街づくりや住宅の違いについて説明してくださいました。
こちらは、かつて乗務員たちの合宿所だった建物で、いくつも連なる建物全体を展望台から見たら、コの字型をしていました。
先ほど展望台から見えた、鉄道病院の跡地。
こちら↓の建物では、キム・サムギュン主演の映画「光州5.18(原題は화려한 휴가・華麗なる休暇)」の撮影が行われたそうです。
とても胸の痛む作品でしたが、残念ながらこの建物が出てきた記憶はありません(泣)
http://www.kadokawa-pictures.jp/official/kousyu_518/index.shtml
こちらは、湖南(ホナム)地方のトップの方が住んでいた官舎。生い茂った樹木で、建物が見えません。
当時の鉄道員たちの写真が掲げられている塀があります。
右側の2階建ての建物は、順天地方鉄友会という鉄道退職者たちのための空間。
2階では大勢のハラボジたちが、囲碁を打ったり歓談に勤しんでいました。
こうして約2時間の散策を終え、カフェ汽笛の音(기적소리)に戻ってきました。
エントランスの前に短い線路が敷かれているのも、鉄道マウルならでは。
鉄道ファンなら溜まらないかも!
ここは、日本統治時代に鉄道職員たちに米をはじめとした食料品や生活用品を配給していた配給所があった場所だそうです。
こちらでは毎月1回、小さな音楽会が開催されるのだそうです。
こちらのボードには、当時の鉄道員たちや官舎の写真、そして鉄道関係の備品が展示されていました。
チョさんからのリクエストで、芳名帳に本日の感想を残すことに。
いろいろな思いが交差する中、感謝の気持ちを込めて一筆書かせていただきました。
日本語でね(笑)
←写真は、チョさん提供
3年漬けた梅で作ったという手作りのメシル茶(梅茶。7千ウォン)が、甘さ控えめでとてもおいしくて感動!
休憩後、もう一つの目的地を訪ねました。
汽笛の音(기적소리)
住所 順天市稠谷洞82-165(전남 순천시 조곡동 82-165)
電話番号 061-901-3067
営業時間・休業日 未確認
汽笛の音ブログはこちら
全州からの行き方
Korailムグンファ号で所要時間 1時間14分(料金 7,400ウォン)
順天観光ホームページ
http://tour.sunchang.go.kr/index.sunchang
(韓国語)
http://japanese.suncheon.go.kr/home/japanese/
(日本語)
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