日曜日にシャンゼリゼ劇場にてプーランクのカルメル会修道女を観てきました。フランス革命のさなか、キリスト教が弾圧され、それでも信仰を貫こうとする16人の修道女がギロチンで死刑にされるお話。

作曲家のプーランク自身、とても信仰深い人だったので音楽に色々な想いが音楽に込められているのが伝わってきます。
最後のギロチンのシーンでの、なんとも英雄的で栄光的なリズムと和声がたまりません。
また 三幕ではスターバトマーテルと同じモチーフが使われたりしていたりして、ハッと思わされました。
 
 
感想は・・・・・・・素晴らしい公演でした!!
(勿論プーランクが大好きだからと, 今ヴィクトール ユゴーの’’死刑囚最後の日’’を読んでいるので, どうしても贔屓目·耳で聞いてしまうというのはあります。)
 
 
主要歌手 プティボン, アンヌソフィオッター, ソフィコッシュ, ヴェロニクジャンス, サビーヌ ドヴィエイユ(風邪だったらしく声量が全然でしたが)
 
 
とフランスでも有名な歌手集めてみました的なキャストがとても素晴らしかったのと, 演出も素晴らしかった。
 
 
 
舞台転換が多いはずな作品の中, カーテンを閉めなくてもいいように
 
 
手前  中央  後方  を使いこなしていて, 舞台のスペースに無駄もなく
 
 
 
基本的に暗い演出の中 差し込む光をとても上手く使っていて, 飽きませんでした。
 
 
 
安藤忠夫の光の教会を思い出させます。
 
 
 
最後の幕のSarve Reginaのシーンをご覧ください。 これは2013年のものですが、同じ演出家です。
 
暗いのにまるで絵画の中に引き込まれるような演出に, 最後は涙ぐんでいました。
 
 
 
 

DISTRIBUTION

Jérémie Rhorer direction
Olivier Py mise en scène
Pierre-André Weitz scénographie et costumes
Bertrand Killy lumières

Patricia Petibon Blanche de la Force
Sophie Koch Mère Marie de l’Incarnation
Véronique Gens Madame Lidoine
Sabine Devieilhe Sœur Constance de Saint Denis
Anne Sofie von Otter Madame de Croissy
Stanislas de Barbeyrac Le Chevalier de la Force
Nicolas Cavallier Le Marquis de la Force
Sarah Jouffroy Mère Jeanne de l’Enfant Jésus
Lucie Roche Sœur Mathilde
François Piolino Le Père confesseur du couvent
Enguerrand de Hys Le premier commissaire
Arnaud Richard Le second commissaire, un officier
Matthieu Lécroart Thierry, le médecin, le geôlier

Orchestre National de France