しあわせのかたち

国連が156カ国を対象に行う幸福度調査、『世界幸福度ランキング』をご存知だろうか。まぁテレビのニュースとかでも毎年ランキングが発表されるたびに取り上げられているから、本ブログの賢明な読者諸君なら知っている事だろう。

「所得」「健康と寿命」「社会支援」「自由」「信頼」「寛容さ」等からポイントが加点され、その国の幸福の総量をランク付けするという、実に曖昧なものである。ちなみに日本は５４位。う～ん。いいのか悪いのかよくわからない。

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ちなみにわたしは幸福である。誰がなんと言おうとそうなのだ。『世界幸福度ランキング』によれば、日本の順位は５４位なので、上位の北欧諸国やヨーロッパ、石油産出国の国々の方々(何億人って数だね)より不幸なことになるが、別にそんなことはない。十分に面白おかしく毎日を過ごせている。『世界幸福度ランキング』をわたしが作ったとしたら、人類でわたしがぶっちぎりの１位である(わたし調べ)。

まぁ、そんな殊更、根拠があるわけではないが、まぁ、自分で『ぼくぁ～幸せだなぁ～』とか勝手に思っているのだから始末に負えない。誰が何と言おうとわたしが１位なのだ。アホである。でも別にそれで構わない。

だいたい、そんな誰が幸せか不幸か、なんて、他人からしたら解らないではないか。現代社会から見れば、江戸時代の農民は不幸で貧しくて不幸、というイメージがあるが、もしかしたら貧乏ながらも、家族みんなで土地を耕し、新鮮な野菜を食べて楽しく仲良く暮らしていたかもしれない。それを不幸だ、なんて他人が決めつけるのは傲慢だ。まことに遺憾であります。

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思うに、日本人にかぎらず人間だれしもが『不幸』と感じる要因は、『他者との比較』であるように思える。「あのひとの年収に比べたら私なんて」、とか「あの人はあんな美人でスタイルもいいのに私ときたら」的なアレだ。本来であれば幸福というものは、それ自体にパラメーターがあるわけではない。学校のテストの点数のように、絶対的な価値基準があって、それによってランク付けされるようなものではないのだが、『年収』や『健康年齢』、等と謂った数値化されたデータによって、そういうものである、と信じ込まされることが、不幸の第一歩であると感じる。

この『数値化』というのが実にクセモノで、なんとな～～～く、納得させられてしまうのだ。例えばテレビ番組で『芸能人の３億円の豪邸！』とかやってるじゃないですか、かたやわたしなんか『伊豆下田に200まんえんでボロ家を買って、自分で直す！』じゃないですか。そんなもん世間様からしたら芸能人の３億円の豪邸の方が、素敵素晴らしいビューテホーの扱いになるのだろうけども、わたしからしたら、３億の豪邸なんかいらないのである。まぁ、欲しいけど。誰かがくれるなら貰う。しかし自分で３億あったら国内に家なんか建てないだろうなぁと思う。別のことする。

そんでもって、わたしにとっては、自分で探して自分で探して自分で探して、たまたま出会って、値切って200まんえんで手に入れたボロ家の方が３億円の豪邸以上の価値があるのだ(あるのか？)。これが幸福というものである。つまりは自己満足だ。でも、それで構わない。っていうか、他人からそれに関してグダグダ言われる筋合いがないのだ。

田舎にそんな200まんえんのボロ小屋買うくらいなら、貯金しとくわ、とか、都会の家の頭金の足しににするわ、とか、世界一周旅行するわ、とか、いろいろな意見があるだろう。わたしはそれを尊重するし、反論する気もまったくない。人それぞれの価値観と、見解の相違なので、それはそれで全然ＯＫだ。

わたしは綺麗な海の近くの、静かな環境を２００まんえんで買った。それだけである。

そしてそれがわたしの幸福なのだ。

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話を戻そう。『数値化』だ。

これは良いとも謂えるし、悪いとも謂える。こと金銭に関して数値化は絶対に正しいが、その他に数値化を当てはめると歪むのだ。『世界幸福度ランキング』がその最も良い例(悪い例？)で、そんなねぇ、数値化できないものを無理やり数値化してランク付けするなんて、実にナンセンスである。アホなんだろうか。

そんでさらに想像をめぐらすと、そんな『世界幸福度ランキング』なんかを作っている国連職員の皆さんって幸せなの？って思う。だって考えてみてごらんなさいな。実に不毛な作業だ。「よっしゃ、ポイント付けがすんだぜ！今年の１位はフィンランド！イエアー！」って、そんな仕事楽しいか？個人的な感想を言わせてもらうならば、そんな仕事はまったく楽しくない。ノイローゼになりそうだ。

いや、いかん。そういう作業に喜びを感じる人がいるかもしれない。それはそれで尊重しなければならん。んーーーーでも、そんななんの生産性もないシゴトしてて幸福を感じられるのか？を想像すると、わたしの主観では甚だ疑問であると述べざるを得ない。

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『数値化』に話を戻す(またかよ)、現代社会ではＳＮＳとかがアレですね。流行ってます。ちょっと前まではブログとかの『ＰＶ数が利益を産む！』とかやってたけど、現在では『フェイバリット』の数とか『いいね！』の数とか。それも数値化だ。これもよく解らないのだが、数字のマジックに誤魔化されているのではないか、と感じる。

わたしはＳＮＳをやっている。バズった(炎上した)ことが何回かある。テレビで取り上げられたこともある。しかし、ぶっちゃけ数万人程度のバズりでなにが変わるか、って言ったらなーーーんにも変わらないのだ。別にお金持ちにもならないし、貧乏になることもない。それらの数値にはなんの意味も無い。心が揺れることもない。

それよりも、わたしの作った作品を買ってくれるお客の方が大事だ。

１００件『いいね！』がついても売れない商品もある。逆にひとつも『いいね！』がつかない商品がポン！と売れたりする。これは実に幸福な事だ。

１０００人の人が関心を持ってくれなくても、たった１人が気に入ればわたしは生活できるのだ。まことに幸せなことに、わたしの店にはそういう常連さんが数十人いてくれているし、新しいお客さんも次々ついてくれる。

『いいね！』の数など問題ではないのだ。数字の話ではない。

わたしが素敵だな、と思うものを作り、ひとりのお客さんが素敵だな、と思って買ってくれる。

それで十分に幸せである。

沢山のフォロアーも『いいね！』、も別に重要ではないのだ。

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そんなわけで新作でっす！！！

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