「こんにちわー」

土曜日、夕方にはまだ早い
そんな午後の時間。

「あのお医者さん何で来てるの?」
と母が今日だけで3回質問してきた
Kクリニックのお医者さん看護師さんが
往診にやって来た。

言うまでもなく認知症を
見てもらっているのだが、
母は日常の99%において
自分が認知症であることを
忘れている。
なので先の質問になる。

かつては面と向かって
「貴方は何のお医者さんですか」
と聞いたこともある。

その度に
「去年の4月にまる1日
 記憶なくしたことが
 あったよね?」
と思い出させる。
「そのお医者さんだよ」

さすがの母も
まる1日徘徊した
ショックはまだ
覚えていた。

ただ、10日前に受診した
血液内科はすっかり忘れている。
貧血で受診している事も
どうやら忘れかけている。

Kクリニックさんに処方箋を
貰ったので、午前中の
糖尿病、風邪の処方箋と
さらに貧血の薬の残りと
合わせてすぐ近くの薬局へ。
月曜に母が風邪を診てもらった
K内科と同じ建物の薬局。

ドラッグストア内なので
昼に買いそびれた物を
先に購入。
電灯のリモコン用乾電池、
紙パック焼酎2リットル、
ツマミ用のスナック菓子。

薬局で処方箋3つに
残ってる薬を出して
一包化をお願いした。

風邪薬込で5日分朝昼晩、
風邪薬無しで9日分朝晩。

「うーん、1時間半ほど
 お時間ください」

そうなるよね。
薬剤師さん調剤師さんも
大変なお仕事です。

ではそれまで家で
仕事でもしていよう、
と店を出ようとすると、
入り口で母と鉢合わせた。

「お米が無くなってたの!」

おやおや。

「あんたの携帯の番号判んなくて」

……お母さんの携帯の
1番目に入れてあるし、
いつも使ってる
紙の電話番号帳にも
書いてあるよ。

「あら、そうだったかしら」

もっと判りやすくしとこうね。

「犬を店の横に繋いでる。
 キャンキャン吠えてるから」

わかたわかた、
母がお米を買ってる間、
犬のR君と戯れる。

母の買ったお米と
自分が買ったお酒を持ち、
母と犬と歩いて帰る。

R君は久しぶりの
家族全員散歩で大興奮、
足元に絡みつく。

帰宅後このBlogを書いていると
あっという間に1時間半。

母の薬を取りに行く。

「あれとこれとそれと。
 こちらが残りで、
 こちらはインシュリン」

この薬の量はもはや暴力だ。

多すぎる薬 1週間分をお薬カレンダーにセット、
残りは小規模多機能さんへ託す。

引き続き事務作業あれこれ。

ああ、今日は個人仕事出来なかった。
誘われてたパーティが
もし夜からだったとしても
とうてい間に合わなかったな。

クタクタになり
早めに就寝したのだった。
介護は大変だ。

つづく。



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