「アラフィフでその金額、同じ条件ですぐ仕事見つからんぞ、兄よ」
帰省していた弟に言われた。
今の会社、最初と条件が変わって、
かなり苦しくなってるので、
転職をほのめかしたのだ。
個人仕事持ち込みOK、
代わりに給料低め、
基本残業無し。
のはずが。
サビ残当たり前、
昼休み以外個人仕事禁止、
去年の消費税増税時に
増税分を据え置かれたので実質減給。
「会社の期待に応えてないんだろう、兄よ」
うん、自分でも判ってる。
だからその分、睡眠時間を削って
平日深夜早朝と休日に個人仕事。
通勤に往復4時間かかる身としてはつらい。
さらに母の認知症も進行……。
給料が安くなってもいい、
家からもっと近い会社にしたい。
「まずは悪目立ちするな、兄よ」
自慢の弟、いいことを言う。
彼も人を使う立場なのだろう。
まだもう少し頑張るさ、弟よ。
しかし、体が持たなくなるか、
母が希望する台湾旅行のために
休ませて貰えないようなら辞める。
「しかしだな、兄よ……」
弟よ、この会社は残業代が
出ないのだぞ？
中間管理職(かもしれない)の
弟は途端に黙ってしまった。
残業代出ないのは違法だもんね。
苦しい時に雇って貰った恩と、
自分が期待に応えきれてない
引け目があるのでまだ我慢します。
つづく。
投票お願いします