ツナグ 辻村深月 ★★★★ | 誤解の総体

誤解の総体

「理解というものは、常に誤解の総体に過ぎない」-村上春樹【スプートニクの恋人】より。自分なりの理解を綴っていきます。

2019年1月に第一子の長男を出産、 2020年に第二子を授かるも、稽留流産。 2022年2月に次男を出産しました。

著者:辻村深月
出版社:新潮文庫




面白かった―!キャハハ
無機質を装う「ツナグ」の少年が、徐々にその素性が明らかになっていく構成はとても綺麗でした。きらきら!!

珍しく辻村さんの他作品とのクロスオーバーがない?ような。
無いのも良いですね。(*'∀`*)v
全部クロスオーバーものだと新鮮味が無くなるし、たまにこういう作品が混ざっていると、なんとなく安心します。

「ツナグ」に依頼した人たちについて、一番気になったのは嵐と御園の話です。
結局御園は嵐を恨んでいたのかな?
あの一言は、嵐に生涯罪を背負わせる、その意識を一生持たせる一言でした。
御園の心情が、どこか別で書かれたら良いな。

映画は、祖母役を樹木希林さんが演じているそうですね。
うーん、ちょっとイメージがちがうような…?
でも小説も樹木さんも好きだから、見てみようと思います。かおキラキラ


 ←押していただけると喜びます!